柳ニ水車図板戸
最終更新日:2018年8月17日
表
裏
江戸後期
徳島県指定文化財。徳島城御殿・西の丸御殿で使用された板戸で、引手金具に左万字紋を配する。表は桃山時代に流行した柳に水車の図様、裏面は桐花図。黄金が美しく徳島城の栄華が偲ばれる逸品。
水車の上方に嵌め込まれた銀製の弦月には、蜂須賀家と親しかった福岡の黒田家から譲られた火伏のまじない札が塗り込められているとされ、俗に「火伏せの板戸」と呼ばれた。明治維新後は東京の三田邸で使われ、大正8年(1919)の火災でも焼失せず、華族仲間で評判になったという(蜂須賀年子著『大名華族』)。
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