諸葛孔明・鶴・鯉図(しょかつ こうめい・つる・こい ず)
最終更新日:2020年3月18日
三幅対
絹本著色
河野典雄 筆
各95.4 cm×33.9 cm
三国時代、蜀漢の丞相である諸葛亮(孔明)を中幅に描き、鶴・鯉を左右に配した三福対である。「三顧の礼」「天下三分の計」「出師の表」などで日本人にも広く親しまれ、高い人気を誇る諸葛孔明は、為政者の規範、理想的な賢臣像としても尊敬を受け、画題としても大いに好まれた。
本作品の共箱の蓋表には「河野典雄画 三幅対」、蓋裏に「淡陌洲本従/稲田侯十三世主拝領/于時文化年/庚午秋七月 杭全氏家蔵」とあり、文化7年(1810)7月に稲田九郎兵衛敏植(1762~1811)より拝領を受けた作品と知れる。徳島藩士稲田家伝来の来歴が判明する
『美術の中の三国志』,2006
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