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令和6年第2回定例会

最終更新日:2024年6月11日

 提出議案の説明に先立ちまして、一言申し上げます。
 このたび、新たに選任されました船越智子議長に対しまして、心からお喜びを申し上げます。また、辞任されました加村祐志議長におかれましては、この1年間市政発展のため格別のご尽力を賜りましたことに心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。

一 はじめに
(1)市長選挙立候補への決意
 さて、私は、4年前、「正しい政治を行っていれば、市民の皆さまの理解は得られる」との思いで二期目の市長選挙に臨みましたが、残念な結果となりました。
 そこから、私自身の至らなかった部分を反省し、一市民として、また一政治家として、市民のための徳島市にするにはどうすればよいか、日々思案しながら、徳島市政を見守ってまいりました。
 しかしながら、私の目指した徳島市政と、あまりにもかけ離れた現状を目の当たりにし、「やっぱり、どなんぞせなあかん」と心の底から沸き上がる強い気持ちから立候補し、先の徳島市長選挙におきまして、多くの市民の皆さまの温かいご支援とご支持を賜り、第39代徳島市長として、再び、市政を担わせていただくことになりました。
(2)市長選挙を通して感じた思い
 選挙期間中は、この徳島市を、とにかく、元気で、明るく、誰にも愛され、誰もが納得できる徳島市にしたい、その一心で、市内全域をくまなく回り、幅広い層の方々の生の声をお聞きするなかで、一番強く感じたのは、やはり、市民の皆さまと市政との乖離でございました。
 市長として、再度、負託をいただきました今、私の最重要課題は、市民の皆さまと一緒に、市民のための徳島市を取り戻すことであると、あらためて認識し、その責任の重大さに身の引き締まる思いであるとともに、市民の皆さまの期待を絶対に裏切ることのないよう、全身全霊をかけて市政運営に取り組んでまいります。
(3)市政運営に取り組む所信
 それでは、市長選挙において掲げておりました私の約束をもとに、今後の市政運営について申し上げ、議員各位並びに市民の皆さま方の深いご理解と格別のご協力を賜りたいと存じます。
 まず、一つ目は、「市民目線の行政改革」であります。
 徳島市の信頼を取り戻すためには、徹底した情報公開に努めて、市政の透明化を図る必要があると考えております。
 事業者決定のプロセスにおいては、皆さまからいただいている血税を1円たりとも無駄にしないようにするためにも、「一般競争入札」を原則とするなど、公平・公正な徳島市への改革を進めてまいります。
 また、市民の方を向いた、市民のための市役所にするために、職員の意識改革に取り組むとともに、持続可能な行財政運営のため、行財政改革の取組を更に強化してまいります。
 二つ目は、「県市協調の賑わいづくり」であります。
 徳島市には、県市協調でまちづくりに取り組むことで、新しい賑わいを生み出すことができるコンテンツがまだまだございます。
 また、県が掲げております、駅北口・北側開発を含む県都のまちづくり構想につきましては、県において、新ホール整備などに係る調査が、現在進められております。今後、県から情報共有された後に、調査結果を市議会にも丁寧にご説明させていただき、県市協調でしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
 三つ目は、「子育て支援」であります。
 子育て支援につきましては、より多くの方の希望が叶う、保育環境の充実を図るとともに、子ども食堂への支援や、男性の育児休暇取得率向上など、働きながら安心して子育てができる環境を構築してまいります。
 四つ目は、「防災対策」であります。
 今年の元日に発生した、最大震度7の能登半島地震をはじめ、4月には、豊後水道を震源として、震度6弱を観測した愛媛・高知地震が発生するなど、全国各地で大規模な地震が頻発しております。
 徳島市におきましても、国・県とともに一体的な災害対応が常設で可能となる県下初の防災拠点として徳島市危機管理センターの整備を進めているところではございますが、甚大な被害が想定される南海トラフ巨大地震に備え、更なる津波避難施設の拡充や防災機能を有した拠点などハード面の整備に加え、ソフト面でも、防災訓練の充実や、自主防災組織への支援、栄養補助食品や子ども用トイレなどの各種備蓄品の充実などを進めるほか、防災・減災のDX化によって、災害時に迅速な救援体制がとれるシステムを構築してまいります。
 五つ目は、「ごみ処理施設」であります。
 新しいごみ処理施設の整備については、現在、単独整備の方針で進めておりますが、ごみ処理の広域化は、国・県の方針であり、また、建設資材価格の高騰が続く中、スケールメリットによる効果も期待されますことから、周辺市町からの希望があった際には、改めて広域化に向けて、十分に検討してまいりたいと考えております。
 また、建設予定地のあるマリンピア沖洲は、大規模災害が発生した際の津波や液状化などの影響について、市民の皆さまからご心配の声をいただいておりますことから、南海トラフ巨大地震の被害想定などを踏まえ、建設予定地の災害リスクとその対策について検証を進めてまいります。
 六つ目は、「行政のDX化」であります。
 行政のデジタル化、DX化を図り、「行かない」「待たない」「書かなくていい」など、煩雑な申請手続き等にかかる負担が軽減されるよう、窓口サービスの向上を目指すとともに、市職員の業務についてもDX化を図ることで業務の効率化を進め、事務作業の負担を低減した分、市民に寄り添った行政サービスを増加させるなど、新たな徳島市を作り上げていきたいと考えております。
 最後に、「阿波おどり」であります。
 阿波おどりは、400年以上の歴史がある本市の宝です。
 市民の皆さまをはじめ、踊り連、関係団体の皆さまとともに、これからもこの宝を大切に守っていかなければなりません。
 今夏の阿波おどりは、既に準備が進められており、安全・安心な開催に向けて、市としてもしっかりと取り組んでまいります。来年度以降につきましては、今夏の阿波おどりの開催状況も踏まえ、効果的な方策について、検討してまいります。
 また、今後はあらゆる場面において、観光庁をはじめとする様々な関係機関とも連携しながら、阿波おどりを世界に広げ、そして、今よりも更に、にぎやかで活気ある徳島市を目指してまいります。
 その他にも、依然として歯止めがかからない人口減少に加え、深刻化する人手不足、市民生活に多大な影響を与える物価高騰や気候変動などの課題も山積しており、これらの環境の変化に全庁一丸となって的確かつ迅速に対応するため、徳島市全体としての政策推進の指針となる、新たな総合計画の策定にも取り組んでまいります。
 以上、申し上げましたとおり、山積する重要課題に一つ一つ着実に取り組みながら、徳島市の信頼を取り戻すとともに、市民が納得できる新しい徳島市づくりに邁進してまいる所存でございます。
 そして、一期目の経験と反省を生かしながら、市民の皆さまはもとより、議員の皆さま、企業やNPOなど様々な団体の方々の声にしっかりと耳を傾け、安定した市政を取り戻すとともに、県とも未来志向で連携し、相互の課題解決を図りながら、県都にふさわしいまちづくりに取り組んでまいります。
 また、特に人口減少社会の中では、あらゆる分野において民間との協働を進めることが非常に重要でございますので、私、自らが県内外に出向き、徳島市をアピールすることにより、徳島市の存在感を高めてまいりたいと考えております。
 議員各位並びに市民の皆さまにおかれましては、ご理解、ご協力を賜りますよう心からお願いを申し上げます。

二 令和5年度決算の概要
 続いて、令和5年度決算の概要等につきまして、若干申し上げます。
 一般会計につきましては、歳入面では、納付者の利便性向上のためQRコードを導入するなど、徴収率の向上に取り組んだことにより、歳入の根幹をなす市税が増加するとともに、返礼品の充実などにより、多くの皆さまのご支援をいただき、ふるさと応援寄附金が過去最大となるなど、積極的に財源の確保に努めたことや、歳出面では、社会保障関係経費が増加するなかでも、内部管理経費の抑制に取り組んだことなどにより、国庫補助金の未精算分7億円を含んでいるものの、4年連続で基金を取り崩すことなく、実質収支で18億円の黒字となっています。
 また、特別・企業会計につきましては、人口減少等に伴う料金収入の減少や、施設の老朽化に伴う更新経費の増加などにより、経営環境が厳しさを増すなか、各会計においては、歳入の確保対策や、経費の節減など、経営の健全化・効率化に向けて懸命に取り組んでおりますが、一部の会計では一般会計からの繰入金に依存している会計もあることから、中長期の経営の基本計画として策定した「経営戦略」に基づき、独立採算制の原則のもと、より一層の経営基盤の強化とマネジメントの向上に取り組む必要があると考えております。

三 令和6年6月議会提出議案
(1)概要
 それでは、今回提出いたしました議案の概要につきまして、ご説明いたします。
 今議会に提出いたしました議案は、人事議案2件、予算議案3件、条例議案4件のほか、単行議案8件の、合計17件でございます。
(2)人事議案
 まず、人事議案につきましては、現在、空席となっております副市長2名の選任について、松本泰典氏、瀬尾守氏の2名を新たに選任しようとするものでございます。
 松本氏は、卓越した行政手腕を発揮し、長年にわたり本市幹部職員を務められるなど、市政の重責を担ってこられました。その豊かな行政経験を市民福祉の向上に役立ててもらうため、選任しようとするものでございます。
 瀬尾氏は、36年間徳島県職員として、東部県土整備局長や県土整備部長などの要職を歴任するとともに、退職後におきましても、徳島県政策監として、県政の発展に努めてこられました。その豊かな識見と行政経験を生かし、今後における市政を円滑に推進してもらうため、選任しようとするものでございます。
(3)予算議案
 次に、予算議案につきましては、一般会計で6億4,605万円の増額、商業観光施設事業会計では990万円の増額、市民病院事業会計では7,232万円の増額となっております。
 今定例会には、国や県の補助内示に伴い補正する事業や、決められた期間の中で事業の完了を目指すため、6月に予算を計上しておく必要がある事業などを計上しております。
 まず、一般会計におきましては、能登半島地震をはじめ、大規模な地震が頻発している影響から、木造住宅の無料耐震診断、耐震改修等に係る費用の助成事業について、想定以上に要望が多く、既に当初予定していた件数に達したことを踏まえ、国の補助内示に合わせ増額するとともに、農林水産業の振興に向け、農作業の省力化や低コスト化を行い、経営の安定と農産物のブランド化を推進するため、太陽光発電設備の設置や、トラクターの自動操舵システムの導入費用に対する補助を行うほか、阿波おどり会館の魅力アップと観光客の誘客など、にぎわい創出を目的として、阿波おどり会館外観のLED景観整備のための設計費用、道路の老朽化対策として、効率的かつ効果的な維持管理を行うため、長寿命化修繕計画の策定に向けた、道路舗装の点検を行い、更には、令和7年度より市立高等学校において、情報・数学等の教育を重視するカリキュラムを実施するとともに、ICTを活用した学びの強化を図るため、パソコン等の機材の整備及び研修を実施いたします。
 また、新型コロナワクチンが定期接種となるため、令和6年の秋冬から実施する高齢者向けのワクチン接種に要する費用や、令和6年10月1日の路線バスの運賃改定に合わせ、子育て世帯の負担軽減のため、徳島市在住の方を対象に、令和7年3月31日までの間、通学定期券の購入費用を軽減する支援を行うとともに、新町橋東公園及びボードウォークについて、木材部の老朽化による損傷等が発生していることから、デッキ材を再利用しながら改修工事を行うほか、粗大ごみ収集受付業務にかかる新システムを導入するための費用や、道路の維持管理に係る費用の増額などを行っております。
 そのほか、現在、マリンピア沖洲で進めております、一般廃棄物中間処理施設整備推進事業について、新施設の災害リスクとその対策について検証するための費用や、し尿処理施設の老朽化への対応として、旧吉野川流域下水道において、関連市町のし尿・浄化槽汚泥の受け入れが可能かどうか検討するための県の調査費用に対する負担金を計上するとともに、本市における今後のし尿・浄化槽汚泥の処理の在り方を検討するための基本構想を策定する費用のほか、眉山山頂周辺について、より一層多くの市民に親しまれる場となるよう、昨年度末に実施した、民間事業者から施設整備や運営に関するアイデア等を募集するサウンディング型市場調査の結果を踏まえ、基本構想を策定する費用や、いわゆるフリーランス新法に対応する業務量の増加のため、シルバー人材センターに対する補助などの予算を計上しております。
 次に、企業会計につきましては、商業観光施設事業会計におきまして、市街地と眉山山頂を結ぶ眉山ロープウエイの集客及びにぎわい創出のため、眉山ロープウエイをライトアップするためのLED整備を行うもので、先ほど、一般会計補正予算で、ご説明いたしました、阿波おどり会館と併せて、一体的にLED整備を進めてまいります。
 また、市民病院事業会計につきましては、新たな感染症への対応力強化を図るため、病室の個室化等の改修を実施するものでございます。
(4)条例議案
 次に、条例議案につきましては、国や県の取り扱いに準じ、災害応急対策に係る業務に従事した職員への手当に関する規定等を定めるため、職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正及び、企業職員の給与の種類及び基準を定める条例の一部改正や、旅客自動車運送事業と市内均一料金制及び共通乗車制を実施している運行事業者の市内路線運賃が改定されることに伴い、運賃の整合性を図ることによって利用者の利便性を保つため、大人の利用に係る普通運賃の額を現行の210円から250円に改定するため、徳島市営旅客自動車運送事業条例の一部改正を行うほか、関係法令の改正に伴い、徳島市学校医、学校歯科医及び学校薬剤師公務災害補償条例の一部改正を行うものです。
(5)単行議案
 最後に、単行議案につきましては、災害対応特殊消防ポンプ自動車などの購入契約にかかる財産の取得や、市道路線の廃止や認定に関する議案のほか、県の地方債の同意に基づき、所要の補正を行った令和5年度徳島市一般会計補正予算や、地方税法等の改正に伴い、令和6年度分の個人市県民税について行われる定額減税などに対応した改正を行うとともに、土地に関する負担調整措置の延長を行った徳島市市税賦課徴収条例及び徳島市都市計画税条例の一部改正、低所得者支援のための給付及び、定額減税しきれなかった方への給付を迅速に支給するため、所要の補正を行った令和6年度徳島市一般会計補正予算など、専決処分の承認についてご提出いたしております。
 以上、よろしくご審議いただき、ご可決くださいますようお願い申し上げます。

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