第4次徳島市農業・農村振興ビジョン 「健やか新鮮ブランド産地・徳島づくり」
最終更新日:2016年4月1日
第4次徳島市農業・農村振興ビジョンの概要
平成27年3月
ビジョン改訂の背景
徳島市では、平成6年3月に策定した農業・農村振興ビジョンについて、平成12年3月に見直しを行い、5年先を目標とした農業・農村振興ビジョンを策定し農業振興に努めてきた。
平成17年3月に見直された農業・農村振興ビジョンでは、輸入農産物の増加、農業の担い手不足、耕作放棄地の増加、農林産物の安全・安心の確保、農業構造改革の推進等新たに様々な課題に対応するべくおおむね10年間を目処とした改訂をした。
しかしながら、農業従事者の高齢化や耕作放棄地の増加、販売価格の低迷、鳥獣被害の増大等、農業を取り巻く環境は厳しさを増し、内外情勢の変化や多様なニーズに対応できる新たな取り組みが必要となってきた。
課題解決に向け、未来へと躍動する魅力ある農業を育成し、市民とともに生きる親しみある農業を展開しながら持続継続していく都市づくりを目指すため、これまでのビジョンを見直すこととなった。
1 徳島市農業の目指すべき方向
(1) 農業振興の基本的な考え方
多様な経営体により多品目で高付加価値な農産物を生産している本市の農業の特徴を最大限に発揮していけるように、新たな販路開拓や6次産業化等により、高付加価値な農業を実現する。また、自らの判断で新たな消費者ニーズに対応できる経営感覚をもった担い手成・確保することにより、本市農業の持続的発展を目指す。
また、地産池消の推進や食と農に対する市民の理解を醸成する対策などもすすめる。
(2) 将来像(農業振興の基本目標)
- 「多様な担い手による優れた農業経営」
~認定農業者、農業法人、新規就農者、女性農業者等多様な担い手による高付加価値な優れた農業経営~ - 「新鮮で安全・安心な農産物の供給」
~新鮮で安全・安心な農産物の供給と、地産地消やブランド化の推進~ - 「地域資源の保全と農村振興」
~都市と農村の交流による伝統的な地域資源の保全、農村の多面的機能の維持による農村の振興~
2 基本目標を実現するための施策
施策(1) 優れた農業経営の確立
(1)-1 産地育成と販路拡大による農産物ブランド化の推進
(主な取組み)
- ブランド品目を中心とした首都圏での販路拡大
- 道の駅の活用による農産物の情報発信
(1)-2 海外への販路の拡大
(1)-3 農商工連携・6次産業化への取組み
(主な取組み)
- 6次産業化に係る施設整備、新商品開発等に対する支援
- 他産業との連携支援
- 優良加工品の認証制度の創設
- 「道の駅」における加工所の整備、加工品の販売
(1)-4 多品目・周年生産と高付加価値化・低コスト化対策の推進
(主な取組み)
- 地域に適した新品目の研究・普及への支援
(1)-5 新技術や省力化技術の開発・普及等
(主な取組み)
- LEDの農業利用・スマート農業等新技術の試験や普及への支援
- 省力化機械・施設の導入支援
(1)-6 地域水田フル活用ビジョンの推進
(主な取組み)
- 国の施策を活用した新規需要米等の推進
(1)-7 徳島特産すだちの振興
(主な取組み)
- 観光キャンペーンを活用した首都圏への消費PR
- 優良品種への転換に対する支援
- 農作業支援体制づくり
(1)-8 農業関連情報化の促進
(主な取組み)
- 生産者から消費者への積極的な情報提供
(1)-9 農業資金の活用
(1)-10 営農・経営支援体制の強化
(1)-11 農業経営展開のモデル提示(家族経営)
施策(2) 多様な担い手の育成・確保
(2)-1 認定農業者の育成・支援
(主な取組み)
- 認定農業者制度の啓発、認定農業者の認定及び育成支援
(2)-2 新規就農者の育成・支援
(主な取組み)
- 新規就農の相談窓口、フォローアップ体制づくり
- 給付金制度を活用した新規就農者の確保・育成
- 新規就農者ネットワークの構築及び経営力向上に向けた支援
(2)-3 集落営農の推進
(主な取組み)
- 集落営農の設立支援及び施設機械等の導入支援
- 農地中間管理機構の制度を活用した集落営農への農地集積
(2)-4 法人化の推進
(主な取組み)
- 国の支援策を活用した法人化支援やその他支援策の情報提供
(2)-5 女性農業者の活動支援
(主な取組み)
- 女性農業者の農業経営への積極的参画に向けた環境づくり
- 6次産業化への取組み支援
(2)-6 高齢者の活動支援
(主な取組み)
- 定年帰農者への農業技術講習・就農相談体制の確立
- 高齢者の経験・技術の活用
(2)-7 農業雇用労働力の確保
(主な取組み)
- シルバー人材センターやNPO等の活用、集落営農の推進
(2)-8 ファームサービス事業体等の育成・強化
(2)-9 農家以外の農業事業体(企業等)の参入支援
(主な取組み)
- 農地中間管理事業等を活用した農地の貸借マッチング
施策(3) 優良農地の確保と効率的利用
(3)-1 農地中間管理機構の活用
(主な取組み)
- 農地中間管理機構の関連事業(集積協力金)等を活用した担い手育成及び農地集約化
(3)-2 農地管理情報データベースの利用
(主な取組み)
- 農地管理情報データベースを活用した農地の流動化・利用調整等の推進
(3)-3 耕作放棄地の発生防止と有効利用
(主な取組み)
- 荒廃農地調査による状況把握
- 国、県の支援策を活用した再生活動支援
- 活用しやすい独自の営農再開支援策の創設
(3)-4 有害鳥獣・特定外来生物等による被害防止対策
(主な取組み)
- 猟友会との連携による計画的な鳥獣個体数の調整・管理
- 侵入防止柵・捕獲オリ等の防護対策
- 地域住民の意識啓発
- 狩猟者の後継者育成対策
(3)-5 市街地農業の支援
(主な取組み)
- 市街化区域農業の担い手に対する支援
施策(4) 農産物の安全と信頼の確保
(4)-1 農薬の適正な使用
(4)-2 生産情報開示への取組みと農産物認証制度の活用
(4)-3 家畜防疫体制と危機管理体制の確立
施策(5) 環境にやさしい農業の推進
徳島市環境保全型農業推進方針に基づく、各種取組みをすすめる。
(5)-1 土づくりを基本とした持続的農業の推進
(5)-2 有機農業等の推進
(5)-3 農産物残渣・家畜糞尿の適切な管理と再利用
(5)-4 再生可能エネルギーを活用した農林業の健全な発展
(主な取組み)
- 地域に応じたバイオマス資源の利活用方法研究
施策(6) 市民とふれあう農業の展開
(6)-1 農業・農村に対する理解の推進
(主な取組み)
- 体験型市民農園の開設支援
- 農業体験、学習等の取組み支援
(6)-2 生産者と消費者の交流の促進
(主な取組み)
- 食材フェア等生産者と消費者の交流の場の提供
(6)-3 地産地消の推進
(主な取組み)
- 直売所や農産物情報の飲食店等への情報提供
- 「道の駅」における直売所等の設置・充実
- IPPIN店の拡充と支援
施策(7) 美しく住みよい農村づくり
(7)-1 農村の生産基盤と生活環境の総合的な整備
(7)-2 多面的機能支払交付金や中山間地域等直接支払制度の活用
(主な取組み)
- 多面的機能支払交付金を活用した地域資源の保全等への活動支援
- 中山間地域等直接支払交付金を活用した地域農業生産維持活動への支援
(7)-3 ゆとりと豊かさの実感できる農村生活の実現
(7)-4 東南海・南海地震への備え
(主な取組み)
- 県農業版BCPに基づく、農地復旧対策の実施及び活動支援
この内容に対する連絡先
農林水産課農政企画係
電話:088-621-5246
FAX:088-621-5196
お問い合わせ
農林水産課
〒770-8571 徳島県徳島市幸町2丁目5番地(本館3階)
電話番号:088-621-5245・5246・5252
ファクス:088-621-5196
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