太陽光発電について
最終更新日:2020年3月19日
近年、地球規模で温暖化問題が深刻化する中、その原因とされている二酸化炭素を排出しない太陽光発電が注目されています。
徳島市は年間平均日照時間が全国的にも長く、太陽光エネルギーに恵まれた地域です。この特性を生かして、地球温暖化対策と低炭素社会を形成するため、太陽光発電の普及を図っています。
太陽光発電のしくみ
屋根などに設置した太陽電池モジュールに太陽光を受けると、直流電流が発生します。この直流電流をパワーコンディショナによって交流電流に変換し、家庭で使用できる状態にします。また、分電盤によって、家庭で使用する分と、電線へ流す分を仕分けます。
基本用語
太陽光発電システム
モジュール、パワーコンディショナ、配線、各種の電力計などで構成される。モジュールで発電した直流電流をパワーコンディショナで交流電流に変換し、住宅内や系統(電力会社の配電線網)に供給する。
モジュール
太陽電池の基本単位。いわゆる「太陽電池パネル」のこと。
太陽電池
太陽光によって電気を生みだす装置で、シリコンなど半導体の電気的特性を利用して作られている。「電池」という名はついているが、乾電池のような蓄電機能はない。
架台
モジュールを屋根などにとりつけるための台。建材一体型の場合は不要となる場合もある。
パワーコンディショナ
太陽電池から発生する直流電流を制御し、家庭用の交流電流に変換する装置。
kW(キロワット)
電力の単位。機器が作動するために必要とする電気の瞬間的な量を表す。太陽光パネルの出力や生産量に使用される。
kWh(キロワットアワー)
消費電力量の単位。kW×時間(h)で計算し、1時間あたりの消費電力量を表す。
太陽光発電システム設置のメリット
化石燃料を使用する火力発電と異なり、太陽光発電は自然エネルギーである太陽光によって発電するため二酸化炭素を排出しません。そのため、地球温暖化防止にとても有効です。また、発電した電気は家庭内で使用できるため、電気代が節約できるほか、余れば電力会社に売却することができます。さらに、発電モニターを備えれば、電気の発電量や使用量が直接見えるため、家族の省エネルギー意識の向上につながります。
そのほか、ほとんどのシステムには停電になった場合でも、太陽が出ていれば発電できる「自立運転機能」が備わっているため、非常時の電力として利用できます。
徳島市の現状
徳島市では、家庭からの二酸化炭素の排出量が増加しており、平成28年度に市域から排出された二酸化炭素は199万7千トンで、そのうち、家庭からの排出量は43万7千トンです。これは、平成2年度と比較すると約2.7%の増加となっており、各家庭からの二酸化炭素の排出削減の取組みが欠かせません。
徳島市の取り組み
徳島市では、二酸化炭素の排出削減に効果的な太陽光発電の普及を目指して、平成22年度から一般住宅用太陽光発電システム設置費用の補助を実施してきました。(令和2年度は実施しません)
CO2削減実績
平成30年度までに実施した補助金交付件数は1,438件で、設置した太陽光発電システムの総出力は7,164.36kWです。この出力で、年間約788万kWhの発電量が期待でき、二酸化炭素の排出削減が年間で約4,216トン見込めます。
一般的な家庭からは1年間に約5トンの二酸化炭素が排出されるため、太陽光発電システムの設置は、家庭での二酸化炭素の排出削減に大きな効果があるといえます。
太陽光発電システム関連のトラブルにご注意ください
契約をする際は慎重に
太陽光発電システムの訪問販売に関するトラブルが全国的に増加しています。強引な勧誘や過剰なセールスなど、急いで契約させようとする事業者には十分注意してください。
契約する前に、発電量、売電量などについてご自身で情報収集され、複数の事業者から見積もりをとるなどして、納得できる事業者と契約するようにしましょう。
固定価格買取期間満了に伴う勧誘・セールスにご注意
令和元年11月以降の固定価格買取期間満了に伴い、契約変更や売電に関する勧誘・セールスが急増することが予想されます。
「0円買取となるため、当社と契約しなければ損をする」、「蓄電池を付けなければ損をする」等の誤った情報や誤解を招く表現に惑わされないようにご注意ください。
詳しくは、資源エネルギー庁の専用サイトをご覧ください。
住宅用太陽光発電設備の固定価格買取期間満了に伴う情報サイト。
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