庸八焼 赤茶碗(ようはちやき あかぢゃわん)
最終更新日:2019年5月30日
冨永庸八作 高8.4 口径11.5 高台径7.3
口縁から腰にかけて直線状の箆削りを行ったもののようで、外側面には縦方向に多数の筋目が入る。また口縁から腰にかけては、やや胴を内側に締めた分、腰が外に張り出す胴締形となり、まるで竹のような姿となる。総体に茶褐色の釉が掛かり、全面に貫入が生じる。高台もまた竹の節を思わせる削り出しを見せる。高台内には兜巾渦巻に箆削りがなされ、高台内、畳付、高台脇には、釉の沸いた跡がのこる。高台左脇に「庸八」銘の草書大印が捺される。(小川)
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