ブックスタート事業
最終更新日:2020年3月17日
絵本を通して赤ちゃんと楽しいひとときを
子育てをしている間には、泣きやまない、言うことをきかない子どもを前にイライラしたりすることはだれにでもあるのではないでしょうか。
徳島市は、ゆとりをもって健やかに子育てができるよう、絵本を通して赤ちゃんと楽しい時間を持ってもらうための「ブックスタート事業」を平成15年8月から実施しました。「絵本なんてまだ早い」と思っている皆さんも、絵本を開くことで、だれもが楽しく赤ちゃんとゆっくり心ふれあうひとときを過ごしてみませんか。
ブックスタ―トとは
ブックスタ―ト運動の始まり
ブックスタートは、1992年にイギリスのバーミンガムで始まった「赤ちゃんと本を通して楽しい時間を分かち合うこと」を応援する運動です。
日本では、2000年の「こども読書年」をきっかけに全国的に広がり、現在では1,000を超える市区町村で取り組まれています。
目的
赤ちゃんの体の成長にミルクが必要なように、赤ちゃんの言葉と心をはぐくむためには、抱っこの温かさの中で、周囲の人から優しく語りかけてもらうことが大切だといわれています。
赤ちゃんは、こうした語りかけを通して、自分が愛されていることを感じ、それにより人を信頼し、言葉を介して心を通わせることを学びます。これは同時に、家族にとっても心豊かなひとときとなり、親子関係や子育ての環境づくりにも大きな意味を持ちます。
ブックスタートは、このようなかけがえのないひとときを「絵本」を介して持つことを応援し、赤ちゃんと保護者の皆さんの幸せを願う運動です。
始めてみませんか絵本を使って楽しい時間
4カ月児対象に平成15年8月から実施
ブックスタート・パックの内容
徳島市立図書館では、平成15年8月1日からこのブックスタート事業を開始しました。
図書館員やボランティアが、赤ちゃんにとっての絵本との出会いの大切さや楽しさなどを保護者の皆さんに伝えたり、どんなふうに読んであげたらいいのか実際に赤ちゃんとその保護者の皆さんに読み聞かせを体験していただき、「ブックスタート・パック」をお渡しします。
このボランティアには、図書館のブックスタート支援者養成講座修了生、幼稚園教諭などの方々にご協力をいただいております。
対象
市内在住の4カ月児とその保護者
注記:対象者には通知をします。
パックの内容
- 絵本3冊
- イラストアドバイス集「あかちゃんのすきなものしってる?」
- 子どもに読んであげたい絵本のリスト「えほんだいすき」
- 図書館の利用案内 など
受け取り期間
生後4カ月から1歳の誕生日まで
受け取り場所・日時
市立図書館(元町1丁目24番地 アミコビル内)=図書館開館日午前9時から午後9時
ふれあい健康館(沖浜東2丁目16番地)=毎週土曜午前10時から午後4時
注記:警報発令時はふれあい健康館は中止になる場合があります。
受け取り方法
通知文に同封された「引換券」を持参し、赤ちゃんと一緒にお越しください。
なお、絵本リストに掲載している絵本は、図書館で貸し出しています。0歳の赤ちゃんも図書の利用カードが作れますので、ぜひご利用ください。
0・1歳から楽しめる絵本
- 「いないいないばあ」 松谷 みよ子 文
- 「うずらちゃんのかくれんぼ」 きもと ももこ さく
- 「おいしいよ」 かんざわ としこ 文
- 「おつきさまこんばんは」 林 明子 さく
- 「おにぎり」 平山 英三 ぶん
- 「おはよう」 なかがわ りえこ さく
- 「がたんごとん がたんごとん」 安西 水丸 さく
- 「きいろいことり」 ディック・ブルーナ ぶん・え
- 「くだもの」 平山 和子 さく
- 「くっついた」 三浦 太郎 作・絵
- 「くまさんくまさんなにみてるの?」 ビル・マーチン ぶん
- 「こちょこちょ」 福知 伸夫 さく
- 「コップちゃん」 中川 ひろたか ぶん
- 「じどうしゃ」 寺島 龍一 画
- 「じゃあじゃあびりびり」 まつい のりこ 作・絵
- 「だるまさんが」 かがくい ひろし さく
- 「でんしゃ」 バイロン・バートン さく・え
- 「どうぶつのおかあさん」 小森 厚 ぶん
- 「ととけっこうよがあけた」 こばやし えみこ 案
- 「なーんだなんだ」 カズコ・G・ストーン さく
- 「ねこがいっぱい」 グレース・スカール さく
- 「バルンくん」 こもり まこと さく
- 「ぴょーん」 まつおか たつひで 作・絵
- 「まかせとけ」 三浦 太郎 作
- 「ママだいすき」 まど みちお 文
- 「まるくておいしいよ」 こにし えいこ さく
- 「ももんちゃんしー」 とよた かずひこ さく・え
- 「ゆめ にこにこ」 柳原 良平 作・絵
注記:絵本のリスト「えほんだいすき」から抜粋(市立図書館で貸し出しています。)
絵本の読み聞かせは赤ちゃんの心の栄養です。
鳴門教育大学院教授 余郷 裕次氏
絵本の読み聞かせをする大人の声には、「母親語」と類似の特徴が見られます。「母親語」とは、大人が赤ちゃんに話しかける時に見られる特有の話し方です。その特徴は、ことさらに高い声と誇張された抑揚です。「母親語」が赤ちゃんの言語獲得と社会性の発達の基礎となると言われています。つまり、絵本の読み聞かせも赤ちゃんの言語獲得や社会性の発達を助けると考えられるのです。
また、絵本の読み聞かせでは、絵が目を通して右脳を刺激し、ことばが耳を通して左脳を刺激します。絵本の読み聞かせは、赤ちゃんの右脳・左脳を同時に活性化し、脳の発達を促進すると考えられます。
しかし、何よりも、絵本の読み聞かせは、保護者のかたと赤ちゃんとの愛を深めることに最も効果を発揮するでしょう。
お問い合わせ
はこらいふ図書館(徳島市立図書館)
〒770-0834 徳島県徳島市元町1丁目24番地
電話番号:088-654-4421(代表)・088-602-8833(移動図書館)
ファクス:088-654-4423
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