更新日:2020年3月20日
一艘
松材、杉材
全長10.44 m 肩幅2.77 m 深さ0.64 m
安政4年(1857)
国指定重要文化財(歴史資料)
参勤交代の際、藩主が御座船に乗り移るために用いたとされる船。参勤時、藩主は徳島城を出発し東に進み、福島橋東詰の南側から千山丸に乗船し、新町川を下り沖洲あたりで御座船に乗り移った。
鯨船は本来的には捕鯨を目的としたが、船脚が早いため船団の指揮や連絡に利用された。藩船では藩主が使用する船は丹塗りであったが、鯨船だけは側面に絵が描かれている。千山丸は金箔地に青や赤で軍配や団扇等が描かれ豪華である。
船尾の戸立に「安政四年巳九月御船」と印刻されており、13代藩主蜂須賀斉裕(なりひろ)時代に造船されたことが分かる。
全国で唯一現存する大名の船として、また最古の和船として平成8年に国指定重要文化財(歴史資料)となった。
『特別展 描かれた城下町 水都発見』,2009,p71.87
徳島市立徳島城博物館
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