防災協力事例について
最終更新日:2016年3月28日
1 尼崎市列車事故における事業所の防災協力事例
平成17年4月25日午前9時19分ごろ、JR福知山線尼崎-塚口間で宝塚発同志社前行き快速電車が脱線しました。この事故で電車の一部は線路東側のマンションの一階駐車場に激突し、多数の死傷者が発生しました。
事故発生後に周辺事業所において(1)大破した車両からの被災者救出、(2)救出された被災者の安全な場までの誘導・搬送、(3)被災者の応急手当、病院への被災者の移送等の防災協力活動が行われました。
この際、(1)事業所トップの的確な判断、(2)事業所として組織力の活用、(3)事業所それぞれの事業内容と能力に応じた活動の展開、(4)行政が対応するまでの迅速な初動対応が行われ、事業所の防災協力が大きな効果をあげることとなりました。
なお、救助活動を行った事業所のうち「日本スピンドル製造株式会社」は同年秋の褒章において、人命救助に尽力した個人や団体に贈られる紅綬褒章を受章しました。
2 東海豪雨における事業所の防災協力事例
平成12年9月11日から12日にかけ、愛知・三重・岐阜などの東海地方で集中豪雨があり、名古屋市西区の新川など十数ヶ所の破堤があったほか、各地の河川の越水があり、死者・負傷者・住宅の全半壊及び浸水等の多数の被害が発生しました。
被災地のあるスーパーマーケットでは、店舗の店長とそれを統括する地域ブロック長の判断により、駐車場開放による避難場所提供を行いました。その結果、特に屋上駐車場に地域住民の車を避難させたことにより、車が冠水を免れ、同スーパーマーケットの災害時の協力が地域社会で高く評価されることとなりました。
3 阪神・淡路大震災における事業所の防災協力事例
平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災は、過去に例のない強烈な揺れを伴った都市直下型地震であり、死者が約6000人を超える大災害となりました。
三ツ星ベルト本社のある神戸市長田区真野地区(人口約5000人)では、地震後、火災が発生しました。このとき三ツ星ベルトの自衛消防隊が地域の消火活動に出動し、住民たちと協力して火災の拡大を食い止め、体育館を避難所として提供しました。
その後、企業と地域の交流が深まり、真野地区防災福祉コミュニティとして地域一体となった防災活動を展開しています。
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