令和6年度イベント報告(57)「ストーリーテリング勉強会」

更新日:2024年12月27日

イベント内容

 令和6年12月12日(木曜)、はこらいふ図書館5階おはなしのへやにて「ストーリーテリング勉強会」を開催しました。ストーリーテリングとは、本や台本を持たずに物語を伝える手法のことです。語り手は「とくしまお話を語る会」の皆さんです。
 今回披露されたお話は「木の祭り」「初雪のふる日」「ゆきおんな」「雪わたり」の4作品です。お話は、5分ほどのものから最長30分の超大作もあり、語り手によって鮮やかに語られていきました。皆さん耳を傾け幻想的な雪の世界に入り込んでいる様子でした。
 「木の祭り」美しい白い花がいっぱい咲いたが誰も見てくれない木のために、蝶々たちがお祭りをすることに。しじみ蝶に誘われた蛍もやってきて・・・。美しい情景が目にうかぶ作品。
 「初雪のふる日」石けりの輪をみつけた小さな女の子がぴょんと輪に飛びこみ石けりをしていると、いつのまにかたくさんの白うさぎの列に巻きこまれます。女の子はおばあちゃんから聞いた話を思い出して・・・。軽やかな歌と、相反する怖さのある作品。
 「ゆきおんな」吹雪の夜、みの吉は雪女に遭遇してしまい「今夜見たことを口外してはいけない」と約束させられます。しかしその数年後、みの吉は嫁にこの日あったことをふと話してしまい・・・。恐ろしくも切ない日本の昔話。
 「雪わたり」雪の野原に出かけた四郎とかん子は子ぎつねの紺三郎に出会い、幻燈会の切符をもらいます。「かた雪かんこ、しみ雪しんこ」といった、リズミカルな歌をたくさん交えた冒険譚。
 ストーリーテリング勉強会は、毎月第2木曜日に開催しています。物語の世界を語りで魅せることが出来るストーリーテリングをぜひ聴いてみませんか?皆さまのご参加をお待ちしております。

イベントの様子


「木の祭り」穏やかな語りと物語の蝶々たちのはしゃいだ様子に和みました。


「初雪のふる日」かた足、両足、とんとんとん♪軽やかな歌で楽しい雰囲気になりますが・・・。


「ゆきおんな」ゆったり重い語り口に思わず聴き入りました。


「雪わたり」四郎とかん子、子ぎつねの紺三郎のオルゴールをお持ちいただきました。

はこらいふ図書館(徳島市立図書館)

〒770-0834 徳島県徳島市元町1丁目24番地
電話:088-654-4421(代表)・088-602-8833(移動図書館)
ファクス:088-654-4423