更新日:2021年6月22日
江戸のまちで不動産を管理し店子の面倒をみて、地主から支払われる管理料などで家計を立てていた「家守」。その仕組みを現代に蘇らせ、リノベーションまちづくりを推進しエリアプロデュースをするのが「家守会社」です。
本講演では、講師である小友康広氏が、民間家守会社を設立し地元のまちでおこなってきた取組について、実例をもちいてお話してくださいました。
リノベーションまちづくりの特徴
「補助金にたよらない」 事業をスピーディに行い、採算性を重視する
「遊休不動産の活用」 そのまちの景観や歴史を利用し、ブランディングする
「顧客の先付け」 必要なものを整えてから営業ではなく、先に営業し得られる利益の中で投資する
「エリア価値の最大化」 敷地に価値なし!エリアに価値を生み出す
家守会社の役割
「エリアとエリアビジョンの策定」 エリアの歴史と兆しを読みとる
「不動産オーナーと事業主のマッチング」 地域での信頼関係が重要
「事業主の事業支援」 事業主ができないこと、苦手なことを補う
家守会社の運営で大事なこと
本業で自立している人が本業を優先し、週1日以下の稼働でできることのみ
自分たちが楽しいことをやりつつ、本業にいいことをどんどん絡める
原則5年以内の投資回収期間とし、そこから初期投資額を決定する
長く続けるためにしっかり儲ける!そして、さらにまちに再投資
地方のリノベーションまちづくり
チェーン店ではない、住人が主体者のその地域ならではのなりわいに注目する
まちの最大の資源は、まちの魅力を高める行動をする人材
大きな空き家はコアなファンがいるカルチャーや屋外活動の屋内化に向いている
「やり方を知らない」は解決できる、知らないことをやってみよう
57人(会場は16人、オンライン視聴は41人)
先に投資せずに、まずは営業してから投資していくといった発想が面白かった。
自分がおこなっているまちづくり事業と大いにリンクする部分もあり、とても参考になった。特に、事例を多く紹介してくれたこと、その前後の過程を詳しく話してくれたことでイメージがしやすく、徳島でも実現できそうだと思わせてくれた。
徳島よりも小規模な地方都市でまちづくりが行われていることを知ることができた。
全然退屈じゃなかったし堅苦しくもなかった。ただただずっと面白くて、自分の将来のビジョンが見えた気がした。今から何をしなきゃいけないのか、何が自分はやりたいのか、少し分かったかもしれない。
「人」の重要性(主体性)を再認識した。
リノベーションについて、イメージが湧いた。自分でできることはないか考えるきっかけになった。
都市建設政策課
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