徳島市男女共同参画推進ネットワーク会議 構成団体からのメッセージ

更新日:2025年6月14日

男女共同参画に関わる横断的組織である「徳島市男女共同参画推進ネットワーク会議」では、男女共同参画の推進、ジェンダーギャップの解消に向けた様々な取組を推進しています。

徳島市長メッセージ

遠藤彰良
徳島市長 遠藤 彰良

 現在日本では、少子高齢化の進行や労働力人口の減少など、社会情勢の大きな変化に伴い、家族形態や働き方、ライフスタイルの多様化が進んでいます。
 こうした中、性別に関わらず、誰もが職場、学校、地域でそれぞれの個性と能力を発揮できる男女共同参画社会の実現がますます重要となっています。
 徳島市では、家庭や職場、学校、地域などのあらゆる場で性別にかかわりなく、全ての市民が自分らしく、その個性や能力を発揮し活躍できる社会の実現を目指し、男女共同参画や女性活躍を推進する取組を進めてきました。その結果、男女共同参画社会の実現に向けて一定の進展が見られたものの、まだまだ、ジェンダーギャップやアンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)、男女間の経済的・社会的格差の解消にはいたっていません。
 このような状況を踏まえ、徳島市では、「第4次男女共同参画プラン・とくしま」に掲げる施策をより積極的に推進しているところです。
 誰もが活躍できるまちの実現には、市民の皆さま・事業所の皆さまのご理解やご協力、関係団体・機関等との連携や協働が欠かせません。
 男女共同参画、女性活躍の歩みを、今以上に前に進めていくため、地域や社会全体でいっしょに考えていきましょう。

徳島県知事メッセージ


徳島県知事 後藤田 正純

 一人ひとりが個人として尊重され、個性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の実現は、SDGsの5番目の目標「ジェンダー平等の実現」をはじめ、全ての目標達成に不可欠な視点であるとともに、「ダイバーシティ社会」の実現にも繋がる極めて重要な課題であります。
 そして、女性が暮らしやすく、かつ、活躍できる徳島を創るためには、男女の機会均等はもちろん、共働きしやすい環境や保守的慣習の打破、子育て支援の拡充など、積極的な施策の推進が不可欠です。
 本県では、徳島県立男女共同参画総合支援センター「パークテレコメディア」を中心に、女性活躍に向けた各種講座やイベントを開催するなど、県を挙げて取り組んでおり、「会社役員及び管理的公務員等」に占める女性割合が「全国1位」となるなど、男女共同参画に係る指標で全国トップクラスを堅持しております。
 今後とも、「一人ひとりが自分らしく輝ける社会」の実現に向け取り組んで参りますので、皆様には、なお一層のお力添えを賜りますよう、お願い申し上げます。

徳島市男女共同参画推進ネットワーク会議構成団体からのメッセージ

徳島大学


AWAサポートセンター長 坂東 良美

 日本が多様性に向かう時代に、社会を支える大学の現場も多様性を受容する組織への変革が望まれています。組織全体の活力が発展していくためには、多様性が真に受容され、尊重される環境が整備され、わたくしたち一人ひとりの個性や潜在能力が十分に引き出されることが必要です。
 徳島大学は、四国の大学や公設試験研究機関、企業との連携を進め、四国の産官学の連携が広がり、女性研究者が中心となって四国の豊かな地域資源を活用した研究が活発に行われることを目指してきました。四国の産官学の協働は「多様性」の表れとも考えられる取組です。だれもが働きやすい環境を整備し、魅力的な研究が発展していき、若い人々が集まり、新しいリーダーが育っていくように、AWAサポートセンターの活動の輪がひろがっていくことを願っています。

団体紹介

 徳島大学AWAサポートセンターは、女性研究者のキャリア支援や研究力向上に関わる支援活動や、ライフステージに応じた支援、及び男女がともに仕事と子育て・生活等を両立できる環境の整備等を行っています。これまでの事業で築いた四国地域のネットワークを強化し、男女共同参画社会のメリットを実感できる大学を目指し邁進しております。

男女共同参画、女性活躍・ダイバーシティの取組紹介

 研究環境のダイバーシティを高め、優れた研究成果の創出につなげるため、各種女性研究者支援制度の作成や実施、研究力伸長セミナー・研究交流発表会・シンポジウムの開催等をおこなっています。また男女がともに仕事とライフイベントを両立するための各種セミナー(家事育児・介護・防災)(一般の方も参加可能)も開催しています。
 さらに、研究のダイバーシティの確保やジェンダード・イノベーション創出に向け、女子大学生のサイエンスコミュニケーション向上のための支援や、中高生、保護者に対し理工系の魅力を伝える活動を通じて女子中高生の理系進学選択を後押しする活動にも力を入れています。
 今後も多様な個性を力に変え、誰もが能力を発揮できる環境づくりを目指し、取組を継続、発展させ、四国地域の企業等他機関へ広く普及させるとともに目標達成に向けて計画的に取り組んでいきます。

徳島大学AWAサポートセンターホームページ: 外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。https://www.awasapo.tokushima-u.ac.jp/(外部サイト)

四国大学


学長 松重 和美

 現代社会はこれまでの「当たり前」の延長線上に未来を描くことができない“VUCA”時代が到来したと言われています。DXやGXが進捗する一方、新型コロナウイルスなど未知の病原体との遭遇、Chat GPTに代表される生成系AIの急進展、地球温暖化による気候変動や戦争の脅威など、人類がこれまで経験したことがない事象に立ち向かうためには、普遍的な理念と持続可能な未来を担う人財が必要です。四国大学では、世界の共通目標・言語であるSDGsの達成を理念として、性別や年齢、国籍や宗教、障がいの有無などの違いを個性として尊重し、キャンパスの多様性の実現を目指しています。ダイバーシティは、組織を活性化させる視点の多様化につながります。“誰一人取り残さない”教育と研究、さらには社会貢献の拠点として、「サステナブルを学ぶなら四国大学へ」と言っていただけるような魅力ある大学づくりに邁進してまいります。

団体紹介

 四国大学の歴史は、「女性の自立」を掲げて創立した徳島洋服学校に始まり、2025年には学園創設100周年を迎えます。現在(令和7年6月1日現在)は大学院4研究科、文学部3学科、経営情報学部2学科、生活科学部3学科、看護学部1学科及び短期大学部4学科2専攻を擁する男女共学の総合大学として発展を続けており、学園創設以来5万人を超える人材を輩出してまいりました。さらに地域課題の解決に貢献できるデジタル人財の育成を目指して、新たな学部の開設を準備しております。そして、これまでの100年を礎として、これからの100年を創造する今この時、本学は地域課題解決先進大学として、建学の精神である「全人的自立」のもと、サステナブルな社会の実現に貢献してまいります。

男女共同参画、女性活躍・ダイバーシティの取組紹介

 四国大学は、令和4年7月27日に「四国大学サステナブル宣言」を発表いたしました。これは、大学のすべての構成員と組織がSDGsの理念を根幹として、その実現のための教育・研究・人財育成を実践し、地域の「知」の拠点として「総合知」「実践知」の創出を目指すものです。中でも、学生・教職員一人一人が生き生きと活躍できる活気あふれる“Sustainable Compus”の構築では、女性の管理職比率の向上や教職員のライフステージを尊重した働き方改革の推進を重要課題(Materiality)として位置づけ、「大学改革ビジョン2023」においてもダイバーシティキャンパスの実現に取り組むことを掲げています。
 また、徳島市男女共同参画推進ネットワーク会議との連携により、学生と若手社会人がダイバーシティについて語り合う「ロールモデルカフェ」(令和4年7月、令和6年10月)の開催や、第4次徳島市男女共同参画プラン策定市民会議への学生の参画に加え、令和5年度からは全学共通科目として新しく「ダイバーシティ・キャリアデザイン」が開講するなど全学で「誰一人取り残さない」多様性と個性を尊重するキャンパスづくりがスタートしています。

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徳島文理大学


短期大学部商科 准教授 川道 映里

 私は徳島文理大学短期大学部商科の教員で、徳島市男女共同参画推進ネットワーク会議委員を務めさせていただいております。
 短期大学部の学生を中心に「ビジネスマナー」や「キャリア教育」などを担当しており、学生の個性や能力を最大限発揮して「なりたい自分」を実現できるように努めております。 そのために、講義では男女共同参画の意識を培い、社会人としてのキャリア形成を自らの力で選択できるような教育を心掛けています。
 少子高齢化に伴う人口減少、巨大地震の発生など未曽有の事態が予想され、これまで以上に男女共同参画社会の促進が求められる時代が到来し、期待が高まっています。 委員の皆様をはじめ、多種多様な個人や団体と連携・協力し、ダイバーシティを認め合えるインクルーシブな人材の育成に尽力してまいりたいと考えております。
 今後とも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

団体紹介

 徳島文理大学は「自立協同」の建学精神のもと、女性の自立を唱え、学祖村崎サイ先生が1895年7月に私立裁縫専修学校を創立しました。 現在は9学部28学科に発展し、男女共同参画の考え方で取り組んだ教育が、着実に受け継がれています。
 私が所属する短期大学部商科の学びの特徴は、現代社会をしっかり理解すること、そしてビジネスの現場で活躍できる人材を育成することです。 学修年限が2年と短いため、実務的な面に重点を置くことで、商科の男子学生・女子学生がともに男女共同参画の必要性を学べる場となっています。

男女共同参画、女性活躍・ダイバーシティの取組紹介

 商科のキャリア教育科目である「キャリアプランニング1」をご紹介します。
 講義では、県内の企業・諸団体で活躍する経営者や本学の卒業生を講師としてお招きし、講話のほかアクティブラーニングを取り入れた授業を展開しています。 短大生は、入学後1年足らずで就職活動が始まることに鑑み、企業だけでなく地域についての理解も深めています。 また、多様な知見や幅広い価値観に触れることで、学生が自分の人生設計をじっくり考えることに繋がっています。
 講義を通して、様々な分野のロールモデルの働き方や活躍を身近に感じ、商科の学生が卒業後も多様性を認め合い、「お互い様」と言える環境を現代社会に浸透させる重要な役割を担うことを期待しています。
 私たちが目指すのは、ダイバーシティの推進により、良好な人間関係の形成、自分の適性を見極めて可能性を追求することで、最終的には自らの責任と意思で人生の選択を決定できることです。 その場を設け、最後に背中を軽く押すことが私たち教員の役割となっています。

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徳島商工会議所


会頭 阿部 和英

 男女共同参画社会の実現が叫ばれて久しくなり、職場や家庭、地域などあらゆる場面において女性の活躍が見られるようになりましたが、各種統計データや意識調査によりますと、指導的立場の女性比率が低い水準にあることや固定的な性別役割分担意識が根強く残っていることなどが浮き彫りとなっており、 女性活躍推進にはまだまだ大きな課題が残されている状況となっています。
 また、徳島市では、令和5年3月に「第4次男女共同参画プラン・とくしま」を策定するなど、長きにわたり女性活躍の推進に関する施策を展開してきたことにより、男女共同参画において一定の進展が見られるものの、女性を取り巻く環境の改善には至っておらず、引き続き地域や社会全体での取り組みが強く求められています。
 一人ひとりがジェンダー平等の遅れを実感し、その重要性を意識することを強く願うとともに、女性活躍・男女共同参画が更に推進されることを期待しています。

団体紹介

 商工会議所は、「商工会議所法」に基づいて設立された唯一の地域総合経済団体であり、地域内における商工業者の共同社会を基盤とし、商工業の総合的な改善発展と社会一般の福祉の増進を図り、我が国商工業の発展に寄与することを目的とした団体です。
 徳島商工会議所は、徳島市(国府町を除く)と名東郡佐那河内村を管轄地域とし、会員の要望や意見をもとに商工業、特に中小企業の発展や、都市環境の整備充実の実現等の為に国、県、市などに建議・要望等を行い、各種の事業を通して会員企業の振興を図るとともに、地域の繁栄と社会一般福祉の増進に貢献しています。

男女共同参画、女性活躍・ダイバーシティの取組紹介

 当所では、事業所が直面している大きな課題を、年度毎に作成している事業計画に「重要項目」として掲げ、その解決に向けた支援に取り組んでいます。
 令和7年度事業計画では、「女性活躍の推進」を「重点項目」の一つとして掲げ、「女性が意欲や能力に応じて活躍できる職場環境の整備」をはじめとする女性活躍推進に関する支援に取り組んでいます。
 運営面においては、当所議員に17名(全120名)(うち役員として副会頭1名、常議員5名)の女性が就任しており、当所の意思決定を司る議員総会や常議員会での男女共同参画を実現するとともに、重要事項を取り扱う部会や委員会での女性活躍を実現させています。 また、前会頭の寺内カツコ氏は、当所で初の女性会頭となるとともに、県庁所在地商工会議所における初の女性会頭の誕生となり、正に本県経済における女性活躍推進を全国にアピールすることとなりました。
 また、常設委員会の一つとして「女性活躍推進委員会」を設置しており、女性活躍社会の推進やSDGsに関する啓発・普及等への取り組みを進めるとともに、女性の立場から商工業に関する諸問題を調査、研究する機関として「女性会」を設置し、商工業の振興、ひいては地域経済の発展に寄与し、 併せて経済社会における女性の地位向上を図ることを目的とした活動に継続して取り組んでいます。

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徳島県中小企業団体中央会


副会長 中本 ユミ子

 誰もが、自分らしい強みが十分発揮できる、多様性のある社会を実現するためには、一人ひとりが多様な生き方を互いに認めあうことが大切だと、私は考えます。
 ダイバーシティとは、性別や人種、障がいの有無などカテゴリーでくくった多様性ではなく、一人一人を尊重することではないでしょうか。
 「誰もが輝く社会をめざして」自分の周りの方々を尊重することから、一緒に取り組んで参りましょう。

団体紹介

 徳島県中小企業団体中央会は、中小企業の健全な発展と地域経済の活性化を目的として、昭和32年に設立されました。事業協同組合など中小企業の連携組織を主な会員として、各種事業活動を行っている公益性の高い中小企業団体の支援機関です。
 私たちは、「組織化を通じて中小企業の振興を支援する中小企業団体のパートナー」として、組合活動の活性化や新たな連携の創出、持続可能な事業運営に向けた取り組みを応援しています。また、国や県の施策とも連動し、中小企業の皆様が抱える課題の解決に向けて、きめ細やかな支援を提供しています。

男女共同参画、女性活躍・ダイバーシティの取組紹介

 当会では、男女共同参画および女性の活躍推進・ダイバーシティの取り組みの一環として、令和元年6月2日に「徳島レディース中央会」を当会の部会として発足いたしました。
 会員は、県内で活躍する女性経営者や中小企業組合の事務局職員などで構成されており、人的交流や情報交換を通じた資質の向上、そして女性の社会的地位の向上を目的に、さまざまな研修会・交流会を実施しています。
 当会では、県内企業の視察、各種講習会、SDGsに先進的に取り組む企業への訪問など、多様な事業を展開しています。また、他県の女性中央会との連携や、全国レディース中央会事業への参加を通じて、地域を超えた交流と会員相互の研鑽を図っています。
 女性の活躍推進は、ダイバーシティの観点から見ればその一例にすぎないかもしれません。しかし私たちは、女性がいきいきと働き活躍できる社会こそが、多様性の第一歩であると考えています。
 今後も、活動の輪をさらに広げ、地域の中小企業と組合の発展に貢献してまいります。ぜひ多くの皆さまにご参加いただき、交流と親睦を深めていきましょう。

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一般社団法人徳島経済同友会

 日本のジェンダー・ギャップ指数が先進国で最下位というなかで、徳島県では女性活躍が進んでおり、女性管理職比率・女性社長比率ともに全国1位という誇るべき実績があります。 当会で会員アンケートを行ったところ、阿波女は明るく元気で働き者、しっかりして自立心が強く、この特徴を「経済活性化」「雇用対策」「起業促進」「観光戦略」に活かしてほしいという意見が見られました。
 阿波女活躍・ダイバーシティ推進委員会では、徳島の女性活躍を地域経済活性化につなげるべく調査研究と提言活動を行っています。 また、徳島の魅力発信の柱のひとつとして、阿波女活躍のブランディングも推進しています。 企業が「多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営」ダイバーシティ経営の実現を目指しています。

理事、阿波女活躍・ダイバーシティ
推進委員会委員長 坂田千代子

団体紹介

 経済同友会の特徴は、経済人(企業経営者)が個人の資格で参加し、一企業や特定業種の利害を超えて議論し、自由闊達な提言・主張を展開しているところにあります。
 徳島経済同友会は、地域経済社会の安定と発展のために、経済問題のみにとどまらず広く地域社会が抱える課題を調査・研究し、提言活動を行っています。 また、東京の経済同友会をはじめ全国44の経済同友会と互いに協調・連携して活動しています。

男女共同参画、女性活躍・ダイバーシティの取組紹介

 徳島経済同友会には、7つの委員会があってそれぞれ調査研究・提言活動を行っています。 2018年に当会初の女性代表幹事が就任、同年から「女性活躍推進委員会」を設置しており、現在では「阿波女活躍・ダイバーシティ推進委員会」として、徳島県内の経済活性化には、 阿波女活躍・ダイバーシティ推進が重要であると位置づけて活動しています。
 写真は、2024年12月に四国経済連合会と共に開催した「第1回四国女性活躍フォーラム」(「第4回阿波女活躍サミット」共催)。これからのダイバーシティ&インクルージョンの社会について語り合い、大変有意義な取り組みとなりました。
 

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徳島県中小企業家同友会

 ダイバーシティの推進、女性の活躍推進は、少子高齢化に伴う人口減少が加速度的に進む徳島において、多様な視点によってイノベーションを促進し、地域経済に活力をもたらすものであり、地域の活性化と持続的成長のために不可欠なものだと考えます。
 さらに、国の方針とも相まって、資本市場においては企業の女性活躍状況が投資判断に考慮されるようになっており、女性が企業の責任ある地位で活躍することは、企業の持続的な成長にもつながります。
 多様な価値観を大切にし、様々な課題を抱えながらも地域で頑張っておられる方々の雇用を守り、「人間尊重の経営で地域から愛される企業づくり」として「人を生かす経営」に取り組む同友会運動が、まさに時代に求められていると実感しています。

徳島市支部支部長 (株)徳島ランドリー代表取締役 寺田 敏行

団体紹介

 中小企業家同友会は、中小企業家が抱える様々な経営の悩み・課題を異業種の経営者同士が共に考え、学び、実践している「経営者の学校」です。
 同友会は全国47都道府県全てにあり、全国の会員数は47,000名。 そのうち、徳島県中小企業家同友会の会員数は約500名となっています。
 「よい会社をつくろう、よい経営者になろう、よい経営環境をつくろう」という、同友会3つの目的の実現を目指して学んでいます。

男女共同参画、女性活躍・ダイバーシティの取組紹介

 徳島県は女性経営者比率が全国で最も高く、それに伴い当会の女性会員比率も全国トップクラスとなっています。 徳島市支部においても、前支部長・現支部長を女性が務めるなど、男女にとらわれない経営を学ぶ仲間としてのコミュニティがあります。
 また、女性経営者のコミュニティをさらに発展し、相談しやすい環境を提供する「女性部会」や、多様性尊重と就労困難な方の理解と雇用推進を啓蒙する「障がい者問題委員会」など、専門の部会を設け、共に学ぶ運動を行っております。
 定期的な例会や勉強会では、各社の女性活躍やダイバーシティ推進などの実践事例を共有して議論することにより、その必要性と重要性の理解が進み、自社での取り組みに活用しています。

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株式会社 阿波銀行


代表取締役頭取 福永 丈久

 阿波銀行ではこれまで、女性の活躍を支援するポジティブ・アクションを実施してまいりました。 職務領域拡大に向けた研修やワークライフバランス実現のための支援等を充実させてきた結果、結婚・出産といったライフイベント後も仕事を継続し、さらなるキャリアアップをめざす職員が増えてきたことを大変嬉しく思います。
 この流れをさらに推進するためには、これまでのキャリアなどから形成されてしまうアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)の排除や、性別や年齢、育児や介護等の制約の有無に関係なく一人ひとりが個性や能力を活かし、誰もがいきいきと働ける職場環境づくりが必要です。
 2023年度からスタートした長期経営計画「Growing beyond 130th」では、DE&Iの推進により「活力ある組織と多様な働き方の実現」をめざしています。 職員との対話によりエンゲージメントを高め、新たな価値創造と持続可能な地域社会の実現に貢献していきたいと考えています。

団体の概要

創業:1896(明治29)年6月21日
本店所在地:徳島市西船場町二丁目24番地の1
代表者:代表取締役頭取 福永 丈久
事業内容:金融業
資本金:234億円
女性の管理職比率13.1%(管理職は、支店長、課長等の経営職以上)
女性の役付者比率29.5%
(2025年3月末現在)

男女共同参画、女性活躍・ダイバーシティの取組紹介

(女性活躍推進)
 2014年から始まったプロジェクト「Team AWA dONNA(アワドンナ)」では、サービスの向上や職員の働きやすさにつながる取組みを女性職員が中心となって企画。 また、職務領域拡大のための1年間の融資集中トレーニング、マネジメント研修、キャリアアップ研修会など、女性活躍推進を支援する研修を実施。
(ワークライフバランス)
 福利厚生制度の周知・利用促進のため、制度の概要や利用者の声といった情報を行内イントラ等で発信。 スムーズな職場復帰を支援するため育児休業期間も定期的に連絡を取り合い、必要なタイミングで業務知識のアップデートをサポート。

株式会社 徳島大正銀行


代表取締役頭取 板東 豊彦

 人材の多様性が組織の競争力を高め、地域への貢献、お客さまへのサービス向上に繋がるとの考えから、誰もが活躍できる環境づくりを推進しています。
 当行は、女性管理職養成研修や育休復帰時研修の実施、家庭環境に応じた時間短縮勤務、育児休業取得の促進、早帰りデーの実施や時間外労働のガイドラインの設定など所定外労働の削減やさらなる各種休暇制度等の充実に努めており、性別問わず活躍できる職場・働きやすい職場づくりに取り組んでいます。「えるぼし」の3段階目の認定や徳島県内の企業として初めて「プラチナくるみんプラス」 の認定も取得しました。 また、令和4年3月には、徳島県から「男女共同参画立県とくしまづくり賞」をいただきました。 これまでも様々な取組みを実行していますが、まだ道半ばであり、引き続き、社会の動向や従業員のニーズを捉え、誰もが働きやすく、活躍できる職場づくりを目指していきます。

団体の概要

名称       株式会社 徳島大正銀行
代表取締役頭取  板東 豊彦
創業日      大正7年3月3日
所在地      徳島県徳島市富田浜1丁目41番地
資本金      141億円
店舗数      108店舗(うち出張所10店舗・インターネット支店1店舗)
従業員数     1,141名(令和7年3月31日時点)   
          うち男性613名・女性528名(男性比率53.7%・女性比率46.3%)
親会社      トモニホールディングス株式会社
経営理念     (1)奉仕する銀行 (2)創造する銀行 (3)錬成する銀行

男女共同参画、女性活躍・ダイバーシティの取組紹介

 当行は、人、地域、社会とともに成長し続けている銀行を目指し、従業員の働きやすさと働きがい向上に向けて取り組みしています。
主な取組み
(1)経営トップメッセージの発信
 仕事と育児・介護等との両立には周りの理解・協力が必要であることか
ら、経営トップから従業員にメッセージを発信

(2)休暇制度の充実
 1 有給休暇の促進制度を設け運用(年間11日以上取得の仕組み)
 2 育児休業制度の促進
  ・育児休業対象者(男女)、対象者の所属長に対し、スケジュール・制
   度案内実施
  ・男性の育児休業のモデルケース(1週間)をつくり運用し、男性の育児
   への意識向上を図る(R6年度 育児休業取得率 男性:112.5%、女性:100%)

(3)エンゲージメント向上の支援
 定期的に従業員にアンケートを実施し、その結果を外部コンサルタントが分析し、改善につなげることで従業員のモチベーションと生産性向上を図り、全従業員が長く働ける職場環境をつくる

(4)女性プロジェクトチームの設置 「みらい☆NAVI」の設置
 環境の変化に柔軟かつスピーディーに対応できる組織となるために、行内の幅広い意見をフランクに集め、積極的に多様な価値観や意見を経営に取り入れることを目的に定期的に開催。とりまとめた意見は提言書として、経営に提出し、様々な施策が実行されています。

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NPO法人子育て支援ネットワークとくしま


副理事長 晴山 園世

 NPO法人子育て支援ネットワークとくしまは、20年前の設立当初から、「徳島で子育てをしてよかった」と感じてもらえる環境づくりを目指して活動してきました。
 近年では、育児休業中のママたちが子育てひろばに参加する姿が多く見られるようになりました。私たちは、パパが主体的に育児に関わることが、女性の社会復帰や活躍の後押しになると考えています。
 今後は、ママたちへの支援はもちろんのこと、パパたちの積極的な育児参加を後押しし、また職場における男性の育児への理解促進にも力を入れていきたいと考えています。それが、より良い子育て環境の実現につながると信じています。

団体紹介

 当団体は、約30年前、未就園児を対象とした自主子育てサークルのOGたちによって発足しました。
 「子育て支援や施設が少ない徳島で、少しでも子育てを楽しめるように応援したい!」という思いを持った、まさに子育て真っ最中の母親たちが、ボランティアとして活動を始めたのがきっかけです。
 近年では、「木育(もくいく)」の推進にも取り組み始め、現在は以下のような活動を行っています。
  ・徳島市「子育て安心ステーション すきっぷ」の運営
  ・「徳島木のおもちゃ美術館」のスタッフ運営
  ・ゆめタウン徳島・藍住町での出張子育てひろばの運営
   「木育」とは、幼少期に木や森、人との関わりを通して豊かな心を育てることを目的に始まった
    取り組みです。子どもから大人までを対象に、木材や木製品に触れる体験を通じて、木の文化や
    木材の魅力・意義について理解を深めてもらうことを目指しています。

男女共同参画、女性活躍・ダイバーシティの取組紹介

 当法人は、徳島市からの指定管理を受け、「子育て安心ステーション すきっぷ」を運営しています。その中で、私たちは男女共同参画の一歩として、子育てひろばにおいてパパ向け講座を毎月1回開催しています。
 ベビーマッサージや手遊び、わらべうたなどを通して、パパが子どもと一緒に過ごす楽しさを実感できる場を提供しています。また、日常の中でママがどのように子どもと接しているかを体験することで、パパの育児参加を自然に促しています。
 さらに、普段からパパと子どもだけでも気軽に遊びに来られるような環境づくりも大切にしています。
 「徳島木のおもちゃ美術館」では、親子、特にパパと子どもが楽しくコミュニケーションを取りながら遊べるよう、スタッフがサポートしています。
 また、「母親とはこうあるべき」「女性はこうあるべき」といった、ママ自身が感じている思い込みやプレッシャーについても、同じように子育て中の仲間や専門家と語り合うことで、少しずつ気持ちが軽くなったり、自分らしい子育てができるよう、サポートを行っています。

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徳島市婦人連絡協議会


副会長 四宮 洋子

 徳島市婦人連絡協議会メンバーは、毎年の世界情勢や諸問題を念頭に、CO2削減やエシカル消費、SDGs活動など目標を立てるとともに、様々なかたへのアンケートを実施し、共に考え、未来に向けた持続可能な取組と男女共同参画に関する意識の向上を目指して活動するほか、徳島市教育委員会共催事業として、毎年5月に「母に感謝する会」を開催し、子どもたちを温かく見守り、育てておられる地域女性の代表への感謝状の贈呈などをおこなっています。

団体紹介

 徳島市婦人連絡協議会の会員は約1,700人います。
 各地区(市内11地区)において、日本赤十字奉仕団活動や結核予防運動、防災・減災啓発活動等、女性としての視点を生かしたボランティア活動で、楽しく学びながら、安全・安心な環境づくりと平和運動などに取り組んでいます。

男女共同参画、女性活躍・ダイバーシティの取組紹介

 徳島市婦人連絡協議会では、「女性が自分らしく生きていく」ジェンダー平等に向け、支援啓発活動を進めていきたいと考えております。

阿波女あきんど塾

団体紹介


イメージキャラクターgenkiちゃん

 「元気で明るく働き者」と評される「阿波おんな」の感性を活かした、徳島ならではの地域経済の活性化と女性の社会進出を促進するため、徳島市が平成7年8月に、徳島市を代表する各業界の女性経営者に呼びかけて、結成された組織です。 結成後は、女性起業家の発掘・育成及び頑張る女性の応援・支援など、本市と協働で様々な取り組みを行っています。

男女共同参画、女性活躍・ダイバーシティの取組紹介

 阿波女あきんど塾では、これまでに徳島の働く女性を対象に、起業家育成の促進、女性経営者を育てることに焦点を置いてきました。
 今後も、阿波女あきんど塾は地域経済活性化のため、がんばる女性たちの取組を応援する機会を設けるよう努めていきます。

徳島市まちづくり協働プラザ


清水 杏咲

 私は現在20代で、これまで大きな不平等を感じたことはありませんでした。「女性は早く結婚しなきゃね」という世の中の認識や男女の平均年収に差があることについても、『それは仕方のないことだ』と思っていました。しかし、振り返ってみると、かつてひとりで私を育ててくれた母は、当時とても生きづらかったのではないかと思います。シングルマザーとして子育てする困難さや社会からの偏見、様々な困難を乗り越えながら、ただ前を向いて生きようとしていたはずです。このことについては、母に直接尋ねたことはありませんが、傍で見ていたからこそ、現在の母の強さは、そういった社会の試練を乗り越えてきたからだと確信しています。さて、私が将来母親になった時、どんな社会になっているでしょうか。その時になって初めて、今の男女格差を嘆いているような気がします。だからこそ、私たちは「社会課題の当事者である」ことを忘れないようにする必要があるのではないでしょうか。

団体紹介

 まちづくり協働プラザは、NPO活動の支援、行政との協働事業を推進するための拠点です。主に、NPOに対する助言、NPOと地域や行政をつなぐコーディネイト、協働事業の開発、交流、情報提供、人材育成等の事業を展開しています。以前は、『とくしま市活センター』という名称でしたが、2022年5月、拠点を移し、新たに『まちプラ』として生まれ変わりました。今後も徳島市で活躍されている市民活動団体を様々な形でサポートしていきます!

男女共同参画、女性活躍・ダイバーシティの取組紹介

 まちづくり協働プラザは、女性の活躍促進やDV防止に取り組む市民活動団体に加え、年齢や国籍などに関係のない、誰もが生き生きと活動できる社会の実現を目指す市民活動団体への支援も行っています。社会の常識を変えることは容易ではありませんが、当プラザは強い想いを持つ市民が時間と労力をかけて実現しようとすることに対し、情報提供や協働事業開発などをサポートする役割を担っています。また、私たちは職場でも女性職員の活躍や職員のワークライフバランスの推進に取り組んでおり、働きやすい環境を作り上げることを目指しています。

徳島市まちづくり協働プラザホームページ:外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。https://machipla-tokushima.com/(外部サイト)

徳島県(こども未来部部男女参画・青少年課)

男女共同参画、女性活躍の取組紹介

(パークテレコメディア)
 徳島県立男女共同参画総合支援センター「パークテレコメディア」は、男女共同参画と女性活躍の推進拠点として、次のような業務をはじめとした幅広い機能を持っています。
・夫婦、子ども、家族、仕事に関する様々な相談を受ける「フレア相談室」
・ジェンダー平等に関する様々な課題について学ぶ「フレアキャンパス講座」
パークテレコメディアホームページ: 外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。https://www.pref.tokushima.lg.jp/flair/(外部サイト)
(徳島県男女協調月間)
 7月、8月を「徳島県男女協調月間」とし、集中的な啓発活動を行います。 今年も、男女共同参画立県とくしまづくり表彰式や講演会を開催する予定です。
(女性つながりサポート事業)
 望まない孤独・孤立で不安を抱える女性が社会との絆・つながりを回復することができるよう、オンライン相談や居場所づくり、生理用品の提供等を通してきめ細かな支援を行う予定です。

徳島市

 徳島市では、誰もが性別等にかかわらず、個性や能力を十分に発揮し活躍できる “ダイバーシティ、男女共同参画社会”の実現に向け、さまざまな取組を進めています。

第4次男女共同参画プラン・とくしまの策定

 男女共同参画社会の実現に向け、令和5年3月に、今後5年間に本市が取り組むべき施策の方向と内容を明らかにするため、「第4次男女共同参画プラン・とくしま」を策定しました。

女と男(ひととひと)生き方相談

 専門の相談員が、夫婦・家族の問題、職場や地域での人間関係の悩み、あるいは自分自身の生き方のことなど、悩みの解決をお手伝いをします。

令和7年度徳島市の主な取組予定

 徳島市では、誰もが性別等にかかわらず、個性や能力を十分に発揮し活躍できる、男女共同参画社会の実現に向け、さまざまな取組を進めています。

ロールモデルカフェ

 大学生を対象に、様々な分野で活躍する徳島のロールモデルとの交流や意見交換を実施し、自分が希望する自分らしい生き方を選択してもらえるよう行動へつなげます。(実施時期 8月頃)

男性の家事・育児参画促進セミナー

 男性も主体的に家事・育児に参画し、男女ともに家事・育児を分かち合う社会を実現するため、男性の育児参画に向けたセミナーを実施し、男性の家事・育児参画を促します。(実施時期 8月~12月頃)

アンコンシャスバイアス授業

 無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)を解消し、性別にとらわれない多様な選択ができるよう、市内小・中学生を対象に「アンコンシャスバイアス」をテーマとした授業を実施し、子どもたちの可能性の幅を広げる機会を提供します。(実施時期 9月~1月頃)

女性のデジタルリスキリングセミナー

 働く場における女性活躍を推進するため、結婚や出産、育児等を理由に離職や非正規雇用となった女性のデジタルスキルの向上を支援し、就業機会やキャリアの選択肢を広げるとともに、所得向上を図るセミナーを開催します。(開催時期 10月~1月頃)

ストップDV!啓発事業

 女性に対するあらゆる暴力を根絶するため、ストップDV!啓発セミナーや、市有施設のパープルライトアップ、DV防止のための啓発パネル展などの啓発事業を行います。(実施時期 11月頃)

男女共同参画の視点を生かした防災ワークショップ

男女共同参画の視点を取り入れた防災や避難所運営が行われるよう、ママ防災士として活躍中の講師による講座や、参加者同士で話し合うワークショップを実施します。(実施時期 11月頃)

親子アンコンシャスバイアスワークショップ

親子の間における無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)を解消し、性別や立場等あらゆる思い込みにとらわれない考えを持つことができるよう、「親子関係におけるアンコンシャスバイアス」をテーマとしたワークショップを実施し、意識啓発を促します。(実施時期 1月頃)

男女共同参画センター

〒770-0834 徳島県徳島市元町1丁目24番地アミコビル4階
電話:088-624-2611
ファクス:088-624-2612