第3回「遠藤市長とくるま座トーク」(2025年4月15日)

更新日:2025年5月15日

 今回は、八多町の豊かな自然や文化財を次世代に残し、伝えていくための活動をされている「八多町協議会」、「犬飼農村舞台保存会」及び「八多町子ども育成会」の皆さんと、「八多町の文化継承と若手育成」をテーマに、活発な意見交換を行いました。

開催概要

日時     令和7年4月15日(火曜) 18:00~19:00

場所     小倉八幡神社社務所

参加団体   八多町協議会、犬飼農村舞台保存会、八多町子ども育成会

       (後列左から)
       五王さん、野崎さん、森崎さん、高曽根 督也さん
       (前列左から)
       音井さん、武内さん、遠藤市長、高曽根 明美さん、松崎さん

テーマ    八多町の文化継承と若手育成

意見交換概要

八多町の観光資源と文化財

 八多町には、八多の五滝、犬飼農村舞台、水車小屋、速雨神社のクスノキ、若宮神社のモチノキなどたくさんの観光資源と文化財がある。以前は、観光地として親しまれていたが、現在は観光客の減少が危惧されている。
 しかし、その中の八多の五滝は、コロナ禍以降自然への需要が増え、少しずつ観光客が増加している傾向にある。最近はウォーキングで、八多の五滝を一周する人も多い。
 この調子でもっとたくさんの人に八多町の観光資源や文化財を知ってもらいたいと思う。

犬飼農村舞台

 犬飼農村舞台は、今年で約52年続く伝統文化であり、たくさんの文化財にも指定されている。
 昨年の11月2日には29年ぶりの夜公演、3日には毎年行っている昼公演を開催し、約300人もの人が訪れたことから、阿波人形浄瑠璃は今もなお愛され続ける伝統文化であると実感している。
 しかし、文化財を守り続けていくにはたくさんの問題がある。1つ目は、維持が難しいことである。50年以上も経つと、建物が古びてきたり、傷んできたりするが、それを修繕し、維持していくにはたくさんの費用が必要になってくる。その費用をどう負担していくかというのが一つの課題になっている。2つ目は、人手不足である。農村舞台の1公演で、襖(ふすま)からくりを動かすのに最低5人が必要だが、八多町の少子高齢化や後継者不足が原因で、公演をするのに人手が足りなくなってきている。そこで今後どう後継者を増やし、育成していくかが大切になってくる。

若手育成の取り組み

 現在の犬飼農村舞台は正会員15人、準会員3人で構成されている。しかし、なかなか若手の人が入ってきてくれず、非常に後継者の確保に苦労している。そこで、後継者育成に力を入れている。主には小学校の児童や地域の幼児と一緒に植樹活動や清掃活動を行ったり、11月の公演の前に宮井小学校の6年生を招いて、襖からくりの実演を行ってもらったりと、農村舞台が子どもたちの記憶に残るような取り組みを約10年行っている。
 また、昨年は夜公演の前に、子どもたちと一緒に人形を実際に動かしてみる体験を行った。
 この取り組みを通じて、子どもたちが大人になった際に保存会に入りたいと思ってもらえたら嬉しい。

市長まとめ

 皆さんがこの地域に対する強い愛情を持って、地元のために、さまざまな活動をされていることが伝わり感動しました。八多町には犬飼農村舞台をはじめ、五滝や神社などの観光資源や文化財がたくさんあります。それらを今後も守り、継承し続けていかなければなりません。皆さんの熱い気持ちは受け止めました。徳島市として、今後もできる限り継続して協力していきたいと思います。

広報広聴課

〒770-8571 
徳島県徳島市幸町2丁目5番地(本館9階)
電話:088-621-5091
ファクス:088-655-9990