更新日:2020年1月1日
明けましておめでとうございます。
市民の皆さまには、新たな令和時代の幕が開けた最初の新春を健やかにお迎えのことと、心からお喜び申しあげます。
昨年は、新天皇陛下が即位され、日本国中が祝賀ムードに包まれました。また、「ラグビーワールドカップ2019」が日本で開催され、日本代表が初めてベスト8(べすとえいと)に入り、大いに盛り上がった年でもありました。その一方で、台風19号をはじめ、これまでの想定をはるかに超える災害が全国各地を襲い、甚大な被害をもたらしました。寒さが本格化する中、未だ多くの皆さまが不自由な避難生活を余儀なくされているところであり、被災された皆さま方に対し、お見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興を心から願うばかりです。
こうした相次ぐ大規模災害の発生を受け、南海トラフ巨大地震や強大化する台風、集中豪雨などに対し、想定外を想定内として防災・減災対策に取り組み、市民の尊い生命と財産を確実に守り抜き、安全で安心して暮らせる災害に強いまちを目指すという思いをさらに強くしたところであります。
さて、2020年は、「東京2020(にーぜろにーぜろ)オリンピック・パラリンピック競技大会」が開催されます。多くの外国人観光客が日本を訪れることから、大きな経済効果が期待されています。本市(ほんし)といたしましても、阿波おどりや昨年日本遺産に認定された阿波藍をはじめとする魅力的な地域資源を世界に発信する絶好の機会ととらえています。
また、新ホール整備、そごう徳島店閉店などさまざまな重要課題が山積しておりますが、将来にわたって活力ある徳島市を維持していくために、一つ一つの課題解決に向け、着実に取り組んでまいります。
市民の皆さまに徳島市に住んでよかったと実感していただけるよう、さらに、全国各地の皆さまにも移り住みたいと思っていただけるような魅力あるまちづくりに全力を傾注してまいりますので、今後とも市民の皆さまの一層のご理解とご協力をお願い申しあげます。
2020年が市民の皆さまにとりまして、輝かしい一年(いちねん)となりますよう心(こころ)からお祈り申しあげます。
令和2年1月1日
徳島市長 遠藤 彰良
東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムに藍色の組市松紋(くみいちまつもん)が採用され、国内外から藍がジャパンブルーとして注目される中、2019年5月に徳島市など吉野川流域の9市町(しちょう)が申請した「藍のふるさと 阿波 日本中を染め上げた至高(しこう)の青を訪ねて」が、文化庁の日本遺産に認定されました。ぜひ皆さんも伝統文化としての阿波藍の魅力を再発見し、徳島のさらなる発展を応援してください。
文化庁が地域の歴史的な魅力や特色を通じて我が国の文化や伝統を語るストーリーを認定するものです。文化財や文化遺産の保護を目的として登録される世界遺産とは違い、地域に点在する遺産を全体のパッケージとして発信することで、地域活性化を図ることを目的としています。
明治時代に日本を訪れた外国人は日本中に藍で染められた衣服があふれていることに驚き「この国は神秘的なブルーに満ちた国」と絶賛しました。
その神秘的な「ジャパンブルー」を生み(うみ)だしていたのが徳島市をはじめとした県北部の吉野川流域です。この地域は日本一の藍の産地で、今なお途絶えることなく職人が伝統の技で藍の染料づくりを行い、日本の染織文化(せんしょくぶんか)を支え続けています。
室町時代に阿波で栽培が始まった藍は、江戸時代に徳島藩が保護・奨励し、品質向上に努めたことにより、全国市場で人気を独占し、藩に莫大な利益をもたらしました。
藍商人(あいしょうにん)は、全国各地に藍染料を供給する中で、文化交流の担い手となりました。今の阿波おどりには各地のさまざまな要素が取り入れられており、例えば「阿波よしこの節(あわよしこのぶし)」は茨城県の「潮来節(いたこぶし)」が元になっているといわれています。また、芸事(げいごと)を好んだ藍商人(あいしょうにん)が頻繁に人形座(にんぎょうざ)を招いて人形芝居を楽しんだことから「阿波人形浄瑠璃」などの木偶(でこ)文化が隆盛しました。
このほか、藍商人(あいしょうにん)が築いた「藍屋敷」や「うだつの町並み」など、藍によって生み出された有形(ゆうけい)や無形(むけい)の文化財が今も私たちの近くに息づいています。
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ストーリーを構成する文化財は32点で、このうち徳島市に所在するものは7点です。
徳島藩は重要な財源として藍の生産を保護・奨励し、藍師(あいし)や藍商(あいしょう)から徴収した租税をもとに藩財政を確立した。徳島城は阿波藍を奨励した蜂須賀家(はちすかけ)の政治拠点であり、徳島城下町(とくしまじょうかまち)は阿波藍の流通拠点として栄えた。
伝統的な藍染料の製造技術。
阿波藍を灰汁やふすま、酒、石灰や貝灰などの天然の素材によって発酵させて建てた藍液による染めの技術。
全国を飛び回った藍商人によって洗練されたものに育て上げられた、徳島を代表する民俗芸能。
阿波藍の生産・流通・販売により莫大な富を得た藍商人が、庶民の娯楽として定着させた、徳島を代表する民俗芸能。
紺屋古庄は、阿波藍の注染を行う全国唯一の紺屋。天然染料ならではの阿波藍の魅力を発信する。
木偶(でこ)を二つの箱に入れ天秤棒で担ぎ、得意先の家々で門付け(かどづけ)を行う。藍屋敷では良質の藍染料ができることを願い三番叟芸人(さんばそうげいにん)が祈祷する。
藤田家住宅(ふじたけじゅうたく)、北島町所蔵藍関連文書(きたじまちょうしょぞうあいかんれんもんじょ)、灰汁発酵建藍染(あくはっこうだてあいぞめ)
奥村家住宅(おくむらけじゅうたく)、見性寺文書(けんしょうもんじょ)、勝瑞城館跡(しょうずいじょうかんあと)及び守護町(しゅごまち)勝瑞遺跡(しょうずいいせき)、奥村家文書(おくむらけもんじょ)、阿波藍栽培加工用具一式(あわあいさいばいかこうようぐいっしき)、灰汁発酵建藍染(あくはっこうだてあいぞめ)
藍染庵(あいせんあん)と犬伏久助像(いぬぶしきゅうすけぞう)、灰汁発酵建藍染(あくはっこうだてあいぞめ)
阿波藍製造、灰汁発酵建藍染(あくはっこうだてあいぞめ)
田中家住宅(たなかけじゅうたく)、武知家住宅(たけちけじゅうたく)、藍農工作之風景略図(あいのうこうさくのふうけいりゃくず)、元木家文書「加登屋日記」(もときけもんじょかどやにっき)、武知家文書(たけちけもんじょ)、林家文書(はやしけもんじょ)、高橋家文書(たかはしけもんじょ)、阿波藍製造、灰汁発酵建藍染(あくはっこうだてあいぞめ)
阿波おどり、山川町諏訪の藍屋敷(やましろちょうすわのあいやしき)、工藤家住宅(くどうけじゅうたく)を中心とした藍関連文化財群、灰汁発酵建藍染(あくはっこうだてあいぞめ)
割石家住宅(わりいしけじゅうたく)、絹本著色農耕図「藍田灌水之図」(けんぼんちゃくしょくのうこうずらんでんかんすいのず)、手束家文書(てづかけもんじょ)、灰汁発酵建藍染(あくはっこうだてあいぞめ)
阿波おどり、舞中島地区(まいなかちく)、藍の生産地と集散地を結ぶ景観、美馬市脇町南町伝統的建造物群保存地区(みましわきまちみなみまちでんとうてきけんぞうぶつぐんほぞんちく)、吉田家住宅(よしだけじゅうたく)、三味線餅つき(しゃみせんもちつき)、灰汁発酵建藍染(あくはっこうだてあいぞめ)
[問い合わせ先]
社会教育課(電話:088-621-5419 FAX:088-624-2577)
藍は東南アジア原産で、中国から輸入されました。栽培は奈良時代にまでさかのぼりますが、本格的に行われるようになったのは江戸時代です。江戸時代の初め、木綿が衣料に利用され始めると、保温性や肌触りなどから人気となり、木綿生産は急速に拡大しました。藍は木綿の染料として多用されることになり、藍の躍進は木綿とともにありました。
阿波での栽培は室町時代から行われていたといわれています。気候と土壌が栽培に適し、さらに蜂須賀家(はちすかけ)の保護によって、江戸時代、藍作(あいさく)は拡大しました。
江戸中期の百科事典(ひゃっかじてん)「和漢三才図会」(わかんさんさいずえ)では、阿波の藍は京坂(けいはん)に次ぐ品とされ、それを一級品に押し上げたのは、生産者のたゆまない品質向上の努力によるものです。板野郡下庄村(いたのぐんしものしょうむら)の犬伏久助(いぬぶしきゅうすけ)は、晩年まで自ら開発した技術の指導を続け品質向上に尽力した結果、阿波藍としてブランド化に成功し、爆発的な人気を博するに至りました。
徳島と藍を語る上で欠かせないのが藍大市(あいのおおいち)。辛苦(しんく)して作った藍を大坂(おおさか)に出荷しましたが、その価格は同所(どうしょ)の問屋(とんや)が左右しました。10代藩主蜂須賀重喜(じゅうだいはんしゅはちすかしげよし)は徳島で藍市(あいいち)を開き相場(そうば)の主導権を阿波商人に掌握させようとしましたが、反発に遭い実現しませんでした。それから約40年。文化元年(ぶんかがんねん)(1804年)、諸国の問屋(とんや)・仲買人(ちゅうかいにん)が徳島に集まり、盛大に大市(おおいち)が開かれました。同市(どういち)では新藍品評会(しんあいひんひょうかい)を実施し、優秀な藍には瑞一(ずいいち)・準一(じゅんいち)・天上(てんじょう)とその栄誉をたたえる賞牌板(しょうはいばん)を与えました。藍商(あいしょう)は販売するだけでなく藍の品質保持に努め、阿波藍のブランドを維持することを重視しました。
大市(おおいち)での取引成立後、藍商(あいしょう)は料理屋に繰り出し、問屋(とんや)などを盛大にもてなしました。そうした事情から、江戸末期には、料理屋が40軒以上にもなりました。大市(おおいち)は徳島城下に大きなにぎわいを呼び込んだのです。
阿波藍の歴史を振り返ると、多くの人の力が結集して発展していったことが分かります。実直(じっちょく)さやもてなしの心は、継承したい阿波の人びとの心意気ですね。
多数の参拝客でにぎわう期間中、火災などに対する警戒体制を強化するため、対策本部の設置や通町事代主神社(とおりまちことしろぬしじんじゃ)周辺の見回りなどの特別警戒を実施します。
[日時]1月9日(木曜)から1月11日(土曜)まで
[問い合わせ先]消防局警防課(電話088-656-1192)
東京圏から就職や起業で徳島市に移住した場合に支給。受け付けは3月2日(月曜)まで。
[支援金額]
対象など、詳しくは徳島市ホームページをご覧いただくかお問い合わせください。
[問い合わせ先]企画政策課(電話088-621-5083)
家庭からプラマークごみ(プラスチック製容器包装)を出す際は次のことに注意してください。
[問い合わせ先]市民環境政策課(電話088-621-5202)
[献血の実施場所]
注記:日程などは徳島県赤十字血液センター(電話0120-688-994)へお問い合わせください。
[問い合わせ先]保健センター(電話088-656-0529)
国民健康保険料・後期高齢者医療保険料の納付や納付相談ができる臨時の窓口を開設。納付書がなくても納付可。当日は徳島市役所東側駐車場(JR線路沿い)が利用可。
[日時]1月26日(日曜)午前8時30分から正午まで
[場所]徳島市役所1階保険年金課
[問い合わせ先]同課(電話088-621-5165・5384)
利用可能な業務は住民異動届、住民票の写し・戸籍謄抄本の交付、印鑑登録など。
[日時]1月12日(日曜)・1月26日(日曜)各日午前8時30分から正午まで
[場所]徳島市役所1階
詳しくは徳島市ホームページをご覧ください。
[問い合わせ先]さわやか窓口相談室(電話088-621-5039)
1月13日(祝日)は平常どおり収集します。
[雇用期間]6カ月(更新あり)
[賃金]日額1万450円から1万3,750円(時間外勤務手当や夜勤手当などあり)
[募集人数]10人程度
[申し込み方法]徳島市民病院総務管理課(電話088-622-9323)
アミコビルに新設する徳島市産業支援交流センターの指定管理者を募集。
[募集期間]2月5日(水曜)まで
申請手続きなど、詳しくは徳島市ホームページをご覧いただくか、経済政策課へお問い合わせください。
[問い合わせ先]経済政策課(電話088-621-5225)
1月3日(金曜)に開催。
注記:正午から、ぜんざいを先着100人に提供。
子どもたちがかるたの技を競う。
注記:徳島県かるた協会の皆さんによる模範試合も開催。
[日時]1月5日(日曜)午前9時30分から午後4時まで(模範試合は午後1時頃から)
先着100人に提供。
[日時]1月7日(火曜)午前11時30分から午後1時まで
江戸時代から伝わるみやびな遊び「投扇興」を体験。
[日時]1月12日(日曜)午後1時30分から午後4時まで(受け付けは午後1時から)
[対象者]小学生以上
[定員]80人(先着)
徳島ゆかりの現代アートグループ「無知夢中」の展覧会。そのほか、敷地内パフォーマンスや作家のトークショーを開催。
[日時]1月9日(木曜)から1月24日(金曜)まで午前9時30分から午後5時まで
[日時]1月9日(木曜)午後2時から午後3時まで
[日時]1月10日(金曜)午後2時から午後3時まで
[日時]1月11日(土曜)午前10時から午後2時まで
――など
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[費用]無料(ただし入館料が必要)
詳しくは徳島市ホームページをご覧ください。
[問い合わせ先]徳島城博物館(電話088-656-2525)
民踊(みんよう)や人形浄瑠璃、合唱、バレエ、邦楽、日本舞踊など。
[日時]1月13日(祝日)正午から(開場午前11時30分)
[場所]あわぎんホール1階大ホール
[費用]700円
[問い合わせ先]徳島市文化協会事務局(電話088-621-5178)
いちご狩りやケーキ作り体験を通した出会いの場。
[日時]2月2日(日曜)午前11時20分(受け付け)から午後7時まで
[集合場所]JA徳島市本所(徳島市万代町5)
注記:駐車場あり。
[対象者]20歳から40歳の独身者(男性は「家業が農業」であること)
[定員]男女各12人
[費用]1,500円
申し込み方法など、詳しくは徳島市ホームページをご覧ください。
[申し込み方法]農業委員会事務局(電話088-621-5394)
人工呼吸法や胸骨圧迫、AED(自動体外式除細動器)の取り扱いなどを習得。
[日時]1月19日(日曜)午後1時から午後3時まで
[場所]東消防署(徳島市新蔵町1丁目)
[申し込み方法]消防局警防課(電話088-656-1192)
「『住宅リフォーム』の進め方と注意点」をテーマに一級建築士の佐藤幸好さんが講演。
[日時]1月20日(月曜)午後1時30分から午後2時30分まで
[場所]アミコビル2階アミコミーティングルーム
[定員]40人(先着)
不要な布で「リュック型マイバッグ」を制作。
[日時]1月23日(木曜)午後1時から午後4時まで
[場所]アミコビル3階シビックセンター第3活動室
[定員]10人(先着)
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[対象者]徳島市・石井町・神山町・佐那河内村在住の人
[申し込み方法]消費生活センター(電話088-625-2326)
徳島市では、徳島市の基本的な方針を定める計画などを策定する場合に、あらかじめ案を公表し、徳島市民の皆さんから意見を募集しています。徳島市は、皆さんから寄せられた意見を考慮して計画などを決定するとともに、その意見に対する考え方を徳島市ホームページなどで公表します。
次の素案について、ぜひ市民の皆さんの声をお聞かせください。
教育基本法に基づき、今後5年間の徳島市の教育の基本的な方向性や重点的に取り組む施策などを定める計画です。
[問い合わせ先]教育委員会総務課(電話088-621-5405 FAX088-624-2577)
安全で快適な公共交通として路線バス事業を運営していくための中長期的な基本計画とそれに伴う投資・財政計画です。
[問い合わせ先]交通局総務課(電話088-623-2151 FAX088-622-9271)
地域公共交通の将来を見据え、まちづくりと連携した持続可能な公共交通ネットワークの再構築を目指す計画です。
[問い合わせ先]地域交通課(電話088-621-5535 FAX088-623-1066)
人口減少の克服と地域活力の向上を図るために、今後の徳島市の目標や施策の方向性について定める計画です。
[問い合わせ先]企画政策課(電話088-621-5085 FAX088-624-0164)
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各計画素案は徳島市ホームページや各担当課窓口、徳島市役所10階情報公開総合窓口・徳島市役所1階案内、各支所で閲覧できます。
[募集期間]1月20日(月曜)まで
[提出方法]郵送、ファクスまたは直接、各担当課へ。郵送の場合、宛先は徳島市役所(〒770-8571 徳島市幸町2-5 各担当課)へ。徳島市ホームページ「電子申請」からも可
広報広聴課
〒770-8571
徳島県徳島市幸町2丁目5番地(本館9階)
電話:088-621-5091
ファクス:088-655-9990