学校給食

学校給食の目的

  1. 適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること。
  2. 日常生活における食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことができる判断力を培い、及び望ましい食習慣を養うこと。  
  3. 学校生活を豊かにし、明るい社交性及び協同の精神を養うこと。
  4. 食生活が自然の恩恵の上に成り立つものであることについての理解を深め、生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと。
  5. 食生活が食にかかわる人々の様々な活動に支えられていることについての理解を深め、勤労を重んずる態度を養うこと。
  6. 我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること。
  7. 食料の生産、流通及び消費について、正しい理解に導くこと。

 「学校給食法」より
 上記の目的をふまえ、徳島市の学校給食では、学校給食の充実と学校給食を通じた食育の推進に努めています。

学校給食の充実

  1. 児童・生徒の心身の健全な発達に資する学校給食の実施
  2. 望ましい食習慣の習得と人間関係を豊にすることのできる給食の実施
  3. 各種マニュアル・レシピの遵守と安全に配慮した学校給食の実施
  4. 給食調理従事者に対する衛生管理研修・健康管理と安全管理の徹底による学校給食の実施
  5. 食事環境整備のための強化磁器食器導入と施設・設備・備品等の整備

給食の写真
給食の一例

調理方式及び調理場数

徳島市の学校給食は、各小中学校に調理場を設置する単独調理場方式により、全ての小中学校で完全給食を実施しています。完全給食とは、パン又は米飯、牛乳、おかずを提供するものをいいます。

学校数及び調理場数
  小学校 中学校 合計
学校数 30 15 45
調理場数 30 14(注釈1) 44

注釈1: 入田(にゅうた)中学校は 入田(にゅうた)小学校と同一敷地内にあるため、 入田(にゅうた)小学校に調理場を設置しています。
令和6年度の入田中学校及び入田小学校は、中学校献立となります(1年交替)。

平成27年に完成した沖洲小学校の給食室の写真
平成27年に完成した沖洲小学校の給食室

給食費

徳島市の学校給食の1食あたりの給食費は、次のとおりです(令和6年6月改定)。
この内保護者負担については、30円を補助します(*)。

給食費
  小学校 中学校
主食 68.09円 72.91円
牛乳 65.91円 65.91円
おかず 184.00円 224.18円
合計 318.00円 363.00円
保護者負担額(*) 288.00円 333.00円

献立について

献立の作成について

 給食を提供する2か月前に、栄養教諭や学校栄養職員、教育委員会の栄養士が、使用食品、栄養価、調理方法、調理時間などの検討を行い献立原案の作成をします。
 その原案をもとに献立検討会で協議をし、献立作成委員会にて学校長や給食主任などの委員より児童生徒の嗜好等の聞き取りや、学校における情報等を参考に意見交換を行いながら実施献立を決定しています。

献立紹介

 第4金曜日がパンの日です。毎日、牛乳がつきます。牛乳には、子どもたちに必要な、たんぱく質やカルシウムの重要な供給源となっています。

給食ができるまで

  • 米飯は、公益財団法人徳島市学校給食会により、当日の朝に製造され、各学校へ配送しています。
  • 牛乳は、徳島県内の牛からとれた牛乳が各学校へ配送されています。
  • 青果物は、公益財団法人徳島市学校給食会が買参権(注釈1)を持ち、徳島市中央卸売市場で直接買い付けを行い、各学校へ配送しています。

注釈1:買参権とは、市場で卸売業者から商品を購入することができる権利のこと。

徳島市中央卸売市場内の様子の写真
徳島市中央卸売市場内の様子

学校給食調理員の仕事

午前の作業

  • 爪は短く切り、切り傷などがないかチェックを行います。
  • 体調の悪い人がいないかチェックを行います。
  • 毎日、きれいに洗濯のできている白衣や帽子を着用します。
  • 身じたくを整え、衛生面に注意し調理を行います。
  • 各クラスごとに配食します。
  • 野菜や果物は、流水で3回以上洗います。
  • 大きな釜で、炒め物、煮物、茹で物、揚げ物、汁物、和え物などさまざまな調理を行います。
  • 水の飛び跳ねや細菌が繁殖しないよう、ドライ作業に努めています。

調理作業の様子の写真
調理作業の様子

午後の作業

  • 食器、食缶、ボールなどを洗い、熱風で消毒ができる保管庫へ収納します。
  • 給食室の清掃を行います。
  • 次の日の給食の準備をします。

回転釜の清掃の写真
回転釜の清掃

調理用具の清掃の写真
調理用具の清掃

調理用具片付けの写真
調理用具片付け

地産地消の推進について

 徳島市の学校給食では、徳島市内産・県内産の食材を優先して使用し、 地産地消を推進しています。 地産地消とは、地元でとれた食材を地元で消費することをいいます。
 特に、徳島の特産品である青ねぎ、生しいたけ、たけのこ、さつまいも、れんこん、すだち、もやし、わかめ、ちりめんなどは、一年中県内産を使用しています。その他、卵、豚肉、とり肉、牛乳は県内産を使用しています。
 米は、徳島市内産です。公益財団法人徳島市学校給食会で当日の朝に炊飯し、各小中学校へ配送しています。

食物アレルギー対応について

 徳島市の学校給食では、食物アレルギーがある児童・生徒への対応として除去食の提供を行っています。特定原材料の表示義務8品目のうち、「卵」・「そば米」・「かに」において、調理行程で除去可能な献立について、医師の診断書をもとに除去食を提供しています。
       
 給食室では、調理中に除去食材(卵・そば米・かに)を入れる前にアレルギー食をとり、食器に入れて蓋をし、その上に名札を置きます(写真参照)。給食時間になったら、給食室に除去食を取りに行きます。

除去食の写真
除去食

 また、除去食材(卵・そば米・かに)以外の食物アレルギーがある児童・生徒に対しては、保護者と相談の上、可能な範囲で給食を提供しています。

 なお、毎月配布する給食だよりに日々の献立を掲載し、使用する食品名についても載せています。さらに詳細なものが必要な場合には、「物資配合表」、「アレルゲン一覧表」をお渡ししています。

食育推進への取り組みについて

学校給食を通じた食育の推進

  1. 児童生徒、保護者に対する学校給食を通した食育の啓発
  2. さまざまな機会において生きた教材としての学校給食の活用推進
  3. 生産者団体との連携による学校給食への地場産物の活用推進
  4. 徳島市内産の米を使った米飯給食の充実
  5. 徳島の郷土料理、行事食や徳島の特産物を使った献立の積極的な導入
  6. 給食時間を通じた望ましい人間関係の形成
  7. 「食」に関する知識や「食」を選択する力の習得と健全な食生活を実践する能力の育成
  8. アレルギー食についての研究とマニュアルづくりによるアレルギー食提供の推進
  9. 市民、流通業者、生産者、生産者団体等との連携強化
  10. 学校給食を通した食育に関する情報発信の促進
  11. 残滓の減少による環境負荷の軽減
  12. 資源ゴミのリサイクル化の促進

「徳島市教育委員会基本方針・重要施策」より

食育コンテストの実施

毎年、標語やマスコットキャラクター、給食献立などを募集し、活用することで啓発しています。令和2年度からは「令和のおうちごはん」として、市内小中学校の児童生徒に対して料理を募集し、学校給食フェア等で作品として展示しています。
令和4年度:かみごたえのある料理を作ってみよう
令和5年度:夏野菜を使って料理をしてみよう
令和6年度:鉄を多く含む食材を使って料理をしてみよう

学校給食フェア等の開催

毎年、次のパネル展を開催しています。場所は、いずれもふれあい健康館で実施しています。
6月頃:「徳島市学校食育パネル展」
    幼稚園、小学校、中学校、徳島市立高校の食育活動を紹介
11月頃:「学校給食食育パネル展」
   「令和のおうちごはん」の作品展示、ポスターコンクールの優秀作品の展示
1月頃:「学校給食パネル展」
   地産地消の取り組み、食育の取り組み、ポスターコンクールの優秀作品の展示
  

全国学校給食甲子園への応募

学校給食の充実と食育推進への取り組みとして、全国学校給食甲子園(主催:認定非営利活動法人21世紀構想研究会)に応募しています。

学校給食マスコットキャラクターの画像
学校給食マスコットキャラクター 米太郎(まいたろう)と米子(まいこ)

関連情報

学校給食調理業務民間委託について

徳島市では、安定した学校給食の供給のため、令和3年度から中学校給食調理業務について、一部で民間委託を実施しています(城西中学校、城東中学校、南部中学校)。この民間委託の実施に際し、モニタリングシートを作成し、評価内容について報告することとしています。

令和5年度徳島市学校給食調理業務民間委託についての年次評価

令和6年度からの徳島市学校給食調理業務民間委託について

令和3年度から民間委託を実施している中学校3校に加え、令和5年4月1日時点で栄養教諭または栄養職員が配置されている中学校6校が民間委託となりました。
令和3年度からの委託校(継続) 城西中学校、城東中学校、南部中学校
令和6年度からの委託校(新規) 徳島中学校、富田中学校、加茂名中学校、八万中学校、川内中学校、国府中学校