更新日:2021年6月9日
江戸時代、阿波(あわ)と淡路(あわじ)は、徳島藩蜂須賀家の領国として一体の関係にありました。
現代では、阿波は徳島県、淡路は兵庫県とそれぞれ別の道を歩んでいますが、それは明治3年(1870)に勃発した「庚午(こうご)事変(稲田(いなだ)騒動)」と呼ばれる事件に起因します。この事件は、淡路の政治の中枢にあった家老稲田家の分藩独立の動きに対し、本藩の武士たちが不忠の企てとして稲田家臣を襲撃し大惨事を引き起こしたというものです。この処分の一つとして淡路が徳島藩から分離したのです。
今では、事件や淡路分離経過などの歴史は埋もれた感がありますが、令和2年は庚午事変勃発から150年目にあたります。この機会に、両国の歴史的な関係を探りながら事件をあらためて見直していきたいと思います。
令和2年8月22日(土曜)から10月11日(日曜)
企画展示室
令和2年8月30日(日曜)、10月10日(土曜) 各日午後2時から午後3時
「江戸時代の阿波と淡路-徳島藩蜂須賀家の政治と人々-」
日時:令和2年8月29日(土曜) 午後1時30分から午後3時
講師:根津 寿夫(当館館長)
「庚午事変の群像」
日時:令和2年9月26日(土曜) 午後1時30分から午後3時
講師:金原 祐樹氏(徳島県立文書館課長)
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徳島市立徳島城博物館
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